2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330003
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
赤松 秀岳 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (40184098)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 重雄 福岡工業大学, 社会環境学部, 教授 (30005821)
大久保 憲章 広島修道大学, 法務研究科, 教授 (70152080)
瀧澤 栄治 神戸大学, 法学研究科, 教授 (10183451)
遠藤 歩 九州大学, 大学院・法学研究院, 准教授 (50347259)
田中 教雄 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (00227159)
|
Keywords | ローマ法 / 日本民法典 / 民法改正 |
Research Abstract |
本研究の研究目的は、(1)ローマ法文の日本語訳の収集と検討すること、(2)(1)の成果を日本民法の理解に役立てること、および(3)日本民法典の改正作業に資することの3点である。 上記の目的のため、前年度に引き続き本年度も、これまで約25年間にわたり九州大学サヴィニー研究会等で内部的に蓄積されてきたローマ法文の日本語訳および収集された日本語訳を中心に、電子データーベース化の作業を進めてきた。 また、ローマ法文研究を基盤に、日本民法・民法改正に対して種々の提言を行う前提として、平成23年10月16日に、ボン大学のロルフ・クニューテル教授を招聘して研究会を開催し、ローマ法文の翻訳、およびローマ法を基盤として、民法改正について検討した。 また、研究組織自体においても、今年度も引き続き、ローマ法研究会、サヴィニー研究会および民事法研究会を通じて、新しいローマ法文の翻訳・蓄積するとともに、ローマ法と日本民法および民法改正との関連について、研究組織構成メンバー間での議論を深めてきた。 本年度は、さらに、上記の研究成果の公開にも着手している。 ホームページのほか、法政研究誌上で研究成果の公表を開始している。 また、平成22年7月から研究組織に加えた連携研究者を9月から10月にかけてドイツ派遣し、ドイツにおけるこの方面の専門家のもとでローマ法文の翻訳の現状について調査させるとともに、スペインで開催されたローマ法に関する学会にも参加させ、研究組織の研究を踏まえて報告を発信したなお、帰国後の同連携研究者を通じて、ローマ法文の翻訳について国際水準の議論を、研究組織のメンバーで共有している。
|