2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330037
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
大津留 智恵子 Kansai University, 法学部, 教授 (20194219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 章市朗 関西大学, 法学部, 准教授 (40368189)
蓮見 二郎 関西大学, 文学研究科, 研究員 (40532437)
安武 真隆 関西大学, 政策創造学部, 教授 (00284472)
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Keywords | 政治参加 / 政治教育 / 政治意識 / 政治思想 / 民主主義 / 若者 / ジェンダー / マイノリティ |
Research Abstract |
本研究は、平成21年度に終了した「多文化共生時代における市民的関与の理論的・実践的研究」(課題番号17330033)の成果をさらに発展させるものである。初年度は、個別研究、共同研究会、アンケート調査、および中・高生を対象としたセミナーの4つの柱で研究を行なった。 個別研究としては、石橋は中・高生を対象とした政治的態度調査の方法論と分析を研究し、その一環としてオーストラリアでマリー・プリント氏と調査結果を検討し、今後の研究課題や共同研究についての議論を行なった。大津留は政治的社会化の過程におけるジェンダー・バイアスについて隠れたカリキュラムに関する研究を行なった。蓮見は海外調査で教育基準局資学官や市民教育実践家へのインタビュー、活動実践の見学、資料収集を実施し、イングランドの市民性概念とナショナル・アイデンティティに関する教育のあり方を批判的に分析した。安武は市民としてのあり方について、プラトン、アリストテレス、トックヴィルを素材として検討を行なった。 共同研究会では、オードリー・オスラー教授を招へいし、コスモポリタン・シティズンシップをめぐる議論や今後の研究課題についての検討を行なった。また、平成21年度に行なった高校生の調査結果を石橋が分析し、その評価をめぐる議論を行なった。 アンケート調査は、平成21年度までの調査方法を踏襲して約250件のデータを得て、経年的な蓄積を行なった。 中・高生を対象としたセミナーでは、7月に「ひらめき☆ときめきサイエンス」の一環として、中学生・高校生を対象とし、共同作業を通して政治を認識するセミナーを実施した。また3月には、研究成果を踏まえた講義形式のセミナーを実施し、それに対する反応を集計した。
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Research Products
(25 results)