2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330037
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
大津留 智恵子 関西大学, 法学部, 教授 (20194219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 章市朗 関西大学, 法学部, 准教授 (40368189)
安武 真隆 関西大学, 政策創造学部, 教授 (00284472)
蓮見 二郎 九州大学, 大学院・法学研究院, 准教授 (40532437)
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Keywords | 政治参加 / 政治教育 / 政治意識 / 政治思想 / 民主主義 / 若者 / ジェンダー / マイノリティ |
Research Abstract |
2年目も個別研究、共同研究会、アンケート調査、および中・高生対象のセミナーの4本柱で研究を行った。 個別研究としては、石橋は21年度に実施したパイロット調査をもとに、新たに質問票を作成し調査を行った。また大阪府内の中学生・高校生に対して、政治的な視野を広げるためのプログラムを実施した。大津留は選挙が有権者のジェンダー観に与える効果に関するペーパーをアメリカにて報告した。また、石橋と高校教育現場の視聴き取り調査した。蓮見は英国の市民教育実践に関して、ノーサンプトン大学の視察と、シティズンシップ財団、ヒラリー・クレミン博士(Cambridge)、デイヴィッド・カー教授(NFER)からの聞き取り調査を行った。また、八幡市・関西大学等の活動について調査・報告を行った。安武は5月に英国での研究会でモンテスキューとマキアウェッリをめぐる報告の討論者を務め、欧米の研究者との意見交換を行った。国内では一橋、成蹊、中京、九州、西南学院の各大学等で、歴史的視座から政治学教育についての知見を得るべく、各種研究会・学会に参加し、資料収集に務めた。 共同研究会としては、11月に蓮見「英国のシティズンシップ教育に対する2つの批判的潮流:フレイレとハーバーマス」、大津留「アメリカの高校での市民教育の実態:保守系シンクタンクの調査報告に基づいて」、2月に善教将大「若年層における政治意識の分析の現状と課題」、吉村功太郎「子どもの政治意識と政治教育」の報告をもとに、若年層の政治意識および政治教育について議論をおこなった。 アンケート調査では、上記の新たな質問票により、関西大学の学部生および兵庫県内の公立高校の生徒の協力を得て、政治意識に関する調査を実施した。 中・高生を対象としたセミナーでは、8月に大阪府中学生セミナーの一環として、中学生・高校生を対象として、共同作業を通して政治を認識するセミナーを実施した。
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Research Products
(16 results)