Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 一誠 日本大学, 経済学部, 教授 (60290269)
吉田 雄一朗 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (70339919)
小巻 泰之 日本大学, 経済学部, 教授 (80339225)
手塚 広一郎 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (90323914)
阿部 茂行 同志社大学, 政策学部, 教授 (60140076)
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Research Abstract |
1)データ収集およびデータベースの作成 中国の社会資本の生産性を計測するため,中国人民大学に出張し,データを収集した。現在,データの質を向上させるため,既存データとの整合性をチェックしながら分析用データベースを作成している。また,ムーディーズ社のデータベースから空港債や道路債に関するレポートと格付け指標を抽出し,分析用データベースを作成中である(篠原,小巻,加藤)。 2)インフラ整備の資金調達の研究 アメリカでヒアリング調査を実施した。シカゴのミッドウェイ空港,ワシントンDCの連邦運輸省,Congressional Research Service,ジョージメーソン大学などでヒアリング調査や意見交換を行なった。この成果については,金融危機以降の経済政策パッケージに地方債市場の活性策が含まれ,その効果が出始めていることを指摘したものが地主・加藤(2010)である(地主,加藤,手塚,小巻)。 3)GMS(Greater Mekong Subregion)における東西回廊の建設がGMS諸国の流通にどのような変化をもたらしたかの基礎調査を行った。その他に,新聞記事や専門雑誌などの文献収集,GMSに進出している日系企業の情報の収集およびアジア開発銀行におけるインタビューを実施した(阿部)。 4) 交通インフラの中でも港湾の民間参入に焦点を当て,わが国のPFIによる整備・運営について資金調達や所有構造の違いによって帰結が変わることを整理し,それを論文として公刊した。また,港湾間競争におけるインフラの整備・運営に関連して,釜山港と神戸港の間での,投資規模や価格設定の違いによる港湾の競争力の違いについて検討した(手塚)。 5)社会的効率性の視点からみた都市間交通の機関分担の分析:日本の都市間交通における生産要素投入,産出および二酸化炭素排出のデータベースを整備し,さらにこれにノンパラメトリックな効率性測定手法を適用することにより,航空および鉄道の社会的効率性を計測した。
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