2011 Fiscal Year Annual Research Report
交通インフラの整備・維持に関する制度・理論・実証分析―国際比較-
Project/Area Number |
21330072
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
篠原 総一 同志社大学, 経済学部, 教授 (30121594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 一誠 日本大学, 経済学部, 教授 (60290269)
鹿野 嘉昭 同志社大学, 経済学部, 教授 (60241767)
野間 敏克 同志社大学, 政策学部, 教授 (50189429)
手塚 広一郎 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (90323914)
吉田 雄一朗 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (70339919)
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Keywords | 格付け / 格付け会社 / 高速道路政策 / セカンドベスト / 民営化 / 上下分離 / 港湾間競争 |
Research Abstract |
(1)アメリカではサブプラ危機以降、格付け会社に対する規制監督が強化されている。そうした状況の下,格付け会社の経営という観点から格付けのあり方を議論するとともにそのうえに立ってアメリカでの格付け会社に対する規制強化の動きを評価した。格付け会社の経営という観点からの議論は少なく,そうした意味でも意義のある研究である(鹿野・野間)。 (2)研究テーマのひとつである都市交通モデルの開発においては、単一中心都市理論を用いた1次元の空間モデルを構築したうえで動学的最適化の手法を適用し、高速道路容量や価格制度について地点ごとにきめ細かく理論とシミュレーションの両面から分析を行った。このモデルを用いて社会的最適政策、対距離課金制度のもとでの次善の政策、民営化、上下分離などのさまざまなシナリオのもとでこれらの政策変数について理論的考察を行った。さらに常磐道のデータをパラメータとして用いることにより現実的な想定のもとで数値シミュレーションも行い、価格制度よりも容量が社会厚生に与える影響が大きいという結果が得られた。これらの結果は論文として取りまとめ、研究期間中にJapanese Economic Reviewに公刊した(吉田)。 (3)港湾インフラに関連して,海上運賃の決定についてのモデル分析を行い,その成果はTransportation Research Part E誌に掲載された(手塚)。 (4)イギリスにおける鉄道車両の保有会社に着目し,その仕組みや経営について分析し,航空機保有組織への応用の可能性を検討した(手塚・加藤)。
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Research Products
(14 results)