2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330082
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 正直 東京大学, 経済学研究科, 教授 (70107499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 良夫 成城大学, 経済学部, 教授 (40101620)
矢後 和彦 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (30242134)
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Keywords | 国際金融 / 金融政策 / 金融市場 / 資本市場 / 国際政策協調 / IMF / ブレトンウッズ体制 / アーカイブ |
Research Abstract |
本研究は、第2次大戦終結前夜から1960年代までの時期を対象として、ブレトンウッズ体制といわれる戦後国際金融秩序が、どのようにして形成され、また、それがどのように機能したのかを、戦後の主要資本主義諸国の動態との関連から明らかにすることを課題としている。研究最終年度の平成23年度は、平成21年度および22年度の両年にわたって実施した海外資料蒐集(IMFアーカイブ、WBアーカイブ、NAIU、PRO、フランス公文書館、カナダ公文書館等)によりえられた一次資料の系統的分析を行い、当初の狙いとした「これまで国際金融論,金融論的視角から検対されてきたブレトンウッズ体制の形成史・機能論を、国際金融・資本市場史という視点から改めて捉え直し、マネー・マーケット、キャピタル・マーケットの動きと各国国民経済の戦後発展との関連を重視する」という課題を、実証的かつ理論的にほぼ達成する見通しを得ることができた。その遂行のため、平成23年度夏にIMFへの補足調査を行うとともに、通常の研究会に加えて、平成23年12月、平成24年3月と2度にわたるメンバー合宿を行い、戦後に創設された主要な国際金融機関と各国政府とくに財務省や中央銀行との関係のあり方を明らかにすることを通じて、各研究者の論点や課題のすり合わせを行い、それぞれDPとして取りまとめることが可能となった。この成果を、平成24年3月、平成24年8月に行われる国際学会、平成24年11月に国内学会で発表し、さらに日英の著書として刊行することを計画している。
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Research Products
(8 results)