2009 Fiscal Year Annual Research Report
国際的通用性を有する外国人介護労働者の職業教育モデルの創設に関する研究
Project/Area Number |
21330137
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Research Institution | Urawa University |
Principal Investigator |
沈 潔 Urawa University, こども学部, 教授 (20305808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武川 正吾 東京大学, 文学部, 教授 (40197281)
大久保 秀子 浦和大学, こども学部, 教授 (60279594)
趙 軍 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30301831)
徐 明? 八戸工業大学, デザイン工学部, 講師 (40433479)
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Keywords | 外国人介護労働者 / 職業教育 / 国際移動 / アジア社会政策 / 国際比較 / 外国人労働者 |
Research Abstract |
本研究の目的は、アジア地域における外国人介護労働者の国際的な移動のメカニズムと職業教育との関連性を解明するとともに、彼らの素質を高めるための職業教育モデル構築における理論的・実践的課題とはなにかを明確することにある。上記の課題を達成するため、平成21年度においては、下記の研究調査活動を行ってきた。 1) アンケート調査の実施。 調査地は台北に定め、調査対象を2009年12月時点で外国人介護労働者を雇用している高齢者入所施設の250の施設とし、調査票を配布した。調査内容は、台湾の高齢者入所施設における外国人介護労働者雇用の実態の把握と雇用施設における外国人介護労働者の職業教育の実態の把握という2点に絞られた。現在、調査データの入力及び分析作業が行われている。 2) 東京ワークショップの開催。2009年度社会政策学会の春季大会において、本研究プロジェクトは「外国人介護労働者受入政策の比較研究-日本・台湾・香港の比較」を題とした分科会を企画・実施した。台湾と香港の政策経験に焦点をあて、国際比較の視点から外国人介護労働者の職業教育の実態及び課題について、議論を深めていた。 3) 海外ワークショップの開催。(1) 2009年10月に台北で実施するアンケート調査をめぐって現地協力団体である社団法人台湾長期照顧発展協会全国聯合会と台北県政府長期照護管理センターのメンバーたちと共催の形でワークショップを開いた。(2) 3月1日-3月3日にシンガポールSIM Universityの研究協力者の協力の下で、外国人介護労働者の職業教育における日本とシンガポールのワークショップを開催した。 平成21年度の研究活動を通じて、外国人介護労働者を受け入れる国としての日本、台湾、香港、シンガポールにおける外国人介護労働者の職業教育に関する政策、プログラム、研修成果の評価システムなどを把握することができた。このような基礎研究の成果は、平成22年度の本格的な研究の展開に必要な基盤を整えた。
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