2012 Fiscal Year Annual Research Report
Legitimacy:非営利サービス供給組織の存在意義
Project/Area Number |
21330138
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
須田 木綿子 東洋大学, 社会学部, 教授 (60339207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤林 慶子 東洋大学, 社会学部, 教授 (60316289)
今村 肇 東洋大学, 経済学部, 教授 (70176501)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 非営利組織 / 民営化 / 介護保険 / 組織論 |
Research Abstract |
周知のように介護保険制度は、我が国の公的対人サービスを初めて抜本的に民営化し、営利組織の参入を認めた。営利組織が非営利組織と同様の活動に従事する中で、非営利組織の固有性はどこに認められるのか、また、そのような固有の役割は何によって維持されているのかを、社会学領域の組織論にもとづき、我が国の社会・制度的環境と営利・非営利組織の行動特性に着目して検討してきた。 5カ年計画の4年目にあたる平成24年度は、台湾で実施してきた調査を無事に完了した。この成果は、最終年度にあたる平成25年に、日本-台湾-韓国の研究者と共同で社会政策学会で報告をする計画である。この学会報告については青森保健福祉大学の出雲祐二教授の助力も得られることになっており、そのためのうちあわせも平成24年度内に完了した。また、韓国の金鐘杰を日本NPO学会と共同で招聘し、平成25年度の報告に向けてうちあわせを行った。 初年度より行ってきた米国での2次データを用いた分析も順調に進行しており、平成24年度には韓国との比較も行った。この成果は、研究協力者のBaorong Guo氏とともに米国NPO学会でパネル分科会を構成して報告の予定であり、報告要旨をすでにとりまとめて提出した。 欧州での成果もとりまとめの段階に入っており、その成果の一部は、日本NPO学会でのシンポジウムとして報告した。 他に、成果を学会報告や論文、著書として公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた事柄は順調に進展している。得られた成果も公表が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、当該研究の最終年度にあたる。これまでの成果の取りまとめに向けて、ひきつづき作業を進める。
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Research Products
(5 results)