2011 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者保健福祉専門職の離転職の要因分析と専門職支援の可能性の検討
Project/Area Number |
21330144
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
石川 久展 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (80222967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 克尚 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (90289330)
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Keywords | 燃えつき / 専門職ネットワーク / 地域包括支援センタ / 高齢者保健福祉専門職 / チームワーク / 専門職 |
Research Abstract |
研究期間の最終年度である平成23年度の研究目的は、過去2年間の調査研究の実績を踏まえ、それらの結果の分析・考察を行い、成果の公表へ向けて作業を行うことであった。研究実績としては、大きく3つあげることができる。一つは、平成21年度及び22年度に実施した高齢者保健福祉専門職のインタビュー調査やアンケート調査票の結果を踏まえて、それらの結果を分析・考察したことである。そのために、学内の研究メンバーを中心に何度か研究会を開き検討を重ねてきた。また、これまで調査協力を頂いた沖縄や北海道等の専門家とも再度意見交換を行い、考察を深めた。さらに、研究を続けていく中で、日本と同様に介護保険制度を実施している韓国でも、高齢者専門職の燃えつきの問題が深刻化していることがわかってきたので、韓国・ソウルの高齢者福祉研究者と一緒に燃えつきやその支援について、意見交換を行うと共に、今後の共同研究の可能性について協議した。 研究実績の2つ目は、研究成果の公表・発表である。まず、学術論文としては、関西学院大学・人間福祉学部の雑誌である「Human Welfare」第4巻第1号に、「高齢者介護施設に従事する介護職員のバーンアウトに与える影響」というタイトルの論文を投稿し、掲載された。また、同じ人間福祉学部のレフリー付きの研究雑誌である「人間福祉学」に論文を投稿した。現在、査読中である。それ以外にも2010年度の調査結果の分析結果をもとに、論文を執筆中のものがある。学会発表としては、2011年7月に日本で開かれた第21回アジア太平洋ソーシャルワーク会議において、福祉専門職の動向に関する発表を行った。2011年10月にオーストラリアで開かれたアジア・オセアニア老年学会および日本社会福祉学会においては、介護職員のバーンアウトとその関連要因に関して、組織的要因と、因子分析の構造に関して研究発表を行った。最後は、専門職支援の可能性の検討であるが、北海道根室市の専門職との意見交換を行い、ネットワークとチームワークによる支援の可能性を検討し、今後も継続することとなった。
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Research Products
(4 results)