2010 Fiscal Year Annual Research Report
認知行動療法の臨床ワークショップ普及のための効果研究
Project/Area Number |
21330157
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丹野 義彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60179926)
|
Keywords | 心理学的介入 / 認知行動療法 / ワークショップ |
Research Abstract |
欧米でさかんになっている認知行動療法をわが国の臨床心理士に対して普及させ、日本に科学的でエビデンス・ベーストな臨床心理学を定着させることが本研究の目的である。本年度は、研究代表者および連携協力者は、世界行動療法認知療法会議(WCBCT)、アメリカ認知行動療法学会(ABCT)、ヨーロッパ認知行動療法学会(EABCT)などに参加し、併設されているワークショップにも参加し、海外で実際におこなわれている認知行動療法の技法の習熟に努めた。また、昨年招待した英国のPaul Salkovskis(ロンドン大学精神医学研究所教授)と共同で、認知行動療法の実践資料集を作成し、治療効果やワークショップの効果を検討するためのツールを整備した。さらに、認知行動療法のマニュアル『認知行動療法100のポイント』を翻訳し、臨床心理士への普及をはかった。また、統合失調症への認知行動療法のマニュアル『統合失調症を理解し支援する認知行動療法:ロンドン大学精神医学研究所マニュアル』を翻訳し、統合失調症の患者を対象とする研究と、統合失調症症状や統合失調症型についての研究を行なった。さらに、研究代表者は、日本行動療法学会の教育研修委員長として大会時の研修会の責任者となり、30本以上のワークショップを企画・運営し、臨床心理士や医師への普及に努めた。また、日本心理学会、日本心理臨床学会、日本認知療法学会などの大会において、認知行動療法と普及についてのシンポジウムや講演会を開催した。
|
Research Products
(5 results)