2009 Fiscal Year Annual Research Report
子どもと環境に対する包括的支援モデルの構築-小学校臨床における新たな視点の導入-
Project/Area Number |
21330159
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松本 真理子 Nagoya University, 発達心理精神科学教育研究センター, 教授 (80229575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 美弥子 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (80210178)
金子 一史 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 准教授 (80345876)
鈴木 伸子 常葉学園大学, 教育学部, 准教授 (70387497)
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Keywords | 小学校臨床 / 環境 / アセスメント / メンタルヘルス |
Research Abstract |
1)個別支援研究 子どものロールシャッハ法によるアセスメント研究として、幼稚園~中学生までを対象として収集した一般児データの解析を実施し、一部を学会誌に発表し、一部を「子どものロールシャッハ反応-形態水準と反応内容-」(金剛出版)として刊行した。また生理学的研究では、一般児と発達障害児(PDD)を対象として心理検査遂行時の脳活動および眼球運動の比較研究を行い結果の一部を日本心理学会および日本ロールシャッハ学会で発表した。 2)全体支援研究 テスト・バッテリーによるアセスメントと支援研究として、愛知県および静岡県の小・中学生一般児童および特別支援学級児を対象として、質問紙、SCTおよび描画法による子どものメンタルヘルス調査を実施した。対象は小2,4,6および中学2年生で、約2800名である。2010年度に本データを集計、成果発信予定である。 3)子どもを取り巻く環境の共同相互連携支援システムの構築 環境の共同支援システムに関する調査として、フィンランドTurku市の小学校3校、児童養護施設とTurku大学児童精神科病棟の実地調査を行った。結果の一部は、2010年7月の日本学校心理学会で発表予定である。 4)現代の日本社会・文化に生きる子ども像とその環境の解明 日本とフィンランドの子どものメンタルヘルスに関する国際比較研究を、フィンランド共同研究者と計画し、日本のデータは既に収集済みである。フィンランドのデータは2010年度中に収集し解析を行う予定である。
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Research Products
(7 results)