2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21340065
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
千葉 順成 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50126124)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 不安定核 / 加速器実験 / ベータ崩壊 / 寿命測定 / 元素合成 / データ収集効率化 / 理化学研究所 / 放射線医学総合研究所 |
Research Abstract |
平成24年度は本科研費の最終年度である。昨年度までに得られた物理学上の成果を国際集会で発表するとともに、放射線医学総合研究所(放医研)の加速器HIMACにおいて、技術上の成果を利用したデータ収集システムを用いてベータ崩壊の実験を行った。以下にその詳細を述べる。 物理学上の成果については、平成23年度までに英文学術誌に4編の論文が発表されている。その4編の中で本科研費が特に効果的だった論文の内容を簡単に述べる。平成24年度の国際集会での発表は論文発表した内容を基にしたものである。理化学研究所(理研)のRIBF加速器でウラン235を一次ビームとして不安定核二次ビームを生成し、その二次ビームに含まれるZr110付近の不安定核のベータ崩壊やガンマ線放出などを測定して、原子核の形状の系統的な変化を調べた。その結果、形状の変化が最大になる中性子の数を決定することができた。 次に、技術上の成果について少し詳しく述べる。ベータ線とガンマ線の同時計測実験を放医研のHIMAC加速器で行った。S30などの不安定核二次ビームを生成しアクティブ標的に停止させて、ベータ線とガンマ線を独立に測定した。独立に収集したデータをタイムスタンプモジュールを利用して同時性の判断を行うというもので、これまで通常行われていた同時計測回路を利用したデータ収集と比較して格段に効率が向上し、数日間の実験期間で過去の世界最高の実験とほぼ同じだけの統計を得ることができた。この成果をもとに、今年度も実験を行い、世界最高の統計が得られる予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)