Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真野 明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50111258)
風間 聡 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50272018)
梅田 信 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10447138)
佐々木 幹夫 八戸工業大学, 工学部, 教授 (30118195)
長林 久夫 日本大学, 工学部, 教授 (70102431)
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Research Abstract |
岩木川を対象とした研究では,十三湖における水理特性に関する研究および生物(ヤマトシジミ)の生息に関する研究を実施した.水理特性に関しては,水戸口から十三湖へ海水が流入および湖水が流出する流動特性について調査,解析を行うとともに,十三湖内での塩水流動特性について解析を行った.ヤマトシジミの生息に関しては,十三湖内の水環境(特に水質面に着目)とシジミの個体数の相関などについて既存のデータを用いた解析を中心に検討を行った,夏井川を対象とする研究では,現地観測から開削工の効果に関する水理,海象条件を示し,河川流量,潮位差,波長,波高をもとにした河口砂州の最終形状と河口閉塞の有無に関する実験から効果的な開削条件について示した.阿賀野川では、近年夏季の大きな出水が少ないこと、融雪期の出水も少ないことが確認された。また、関川についても河口付近に土砂が堆積して河積が減少することが報告されており、流量および波向・波高との関係について検討を行った。肱川河口砂州近傍においては,ADCPのボトムトラッキング機能を用いた流速・地形同時観測結果をもとに,出水による砂州のフラッシュ後の土砂移動および冬期波浪による砂州の前進に及ぼす流れの影響について調べた.また,気候変動と土地利用の変化に対する地中流水温の変化を知るために数値モデルを開発した.気候変動については,GCMによる将来予測データを入力値として,土地利用については都市の拡大を与えて,水温の変化を求めた.その結果,沿岸では,潮汐の影響を強く受けること,2007年に135mm/yだった浸透量が,100年後には50-160mm./yの幅で変化すること,水温は1.5~2.5度上昇すること等の結果が得られた.さらに,砂州における波の打ち上げ現象を精度良く再現するため、浅水流方程式にGodunov差分スキームを用いた波先端付近の境界計算手法を開発した.
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