2009 Fiscal Year Annual Research Report
設計の不確定性を考慮した船舶初期設計シミュレータの開発
| Project/Area Number |
21360432
|
|---|
| Research Institution | Hiroshima University |
|---|
Principal Investigator |
濱田 邦裕 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 教授 (40294540)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 充 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40195293)
平田 法隆 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80181163)
竹澤 晃弘 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教 (10452608)
上寺 哲也 呉工業高等専門学校, 機械工学科, 助手 (10342552)
|
|---|
| Keywords | 船舶設計システム / 船舶生産システム / 設計プロセス / 不確定性 / 最適化 |
|---|
| Research Abstract |
本研究では,船舶の上流設計の支援のために設計の不確定性と多段階性を考慮した設計支援環境を構築する.本研究で開発する設計支援環境の特徴を以下に示す.
●上流の設計段階では,船舶の性能や寸法は完全に確定されておらず,バラツキを有するものと捉える.設計の進展とともに製品情報が詳細化され,バラツキは減少する.
●上記のバラツキを具体的に取り扱うために,船舶の性能,寸法および解析手法を,確定値としてではなく,期待値と分散を有する不確定値として取り扱う.
●製品情報が不足する場合や精度の悪い解析を用いる場合は分散が大きくなるものと捉える.期待値に加えて分散を定量的に算出することにより,設計の手戻りの可能性や性能の不確定性を定量化する.
以上によって,設計における設計手順の設定,マージンの設定および解析手法の精度が設計解の性能や設計の手戻りに与える影響を具体的に検討することが可能な設計支援環境を構築する.
上記の設計支援環境を実現するためには,設計・評価ツールの取り扱い,設計プロセスの計画ツール,設計プロセスの評価方法等について検討する必要がある.本年度は船舶の初期設計プロセスの内,最初の設計段階である主要目設計を中心に検討を実施し,設計・評価ツールのデータベース,設計プロセス計画ツール,最適化エンジン,設計プロセス評価ツール等,本システムを構成するサブシステムの開発法および構成法に関する知見を得た.
|
Research Products
(12 results)
