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2011 Fiscal Year Annual Research Report

地域における自然環境を基盤とする歴史的風致の評価手法に関する景観保全論的研究

Research Project

Project/Area Number 21380024
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小野 良平  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40272439)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 弘  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (60345189)
Keywords歴史的風致 / 神社 / 景観
Research Abstract

本研究は、地域における「歴史的風致」を社寺の立地との関係から自然・歴史環境の特質として把握・評価し、これを地域の景観保全に活用するための計画方法論を考察することを目的とした。対象は、既に知られている神社の背後に神体山があるような立地とは異なる平地・台地部の神社とその周辺域とした。具体的には、地域を代表する高格な神社(広瀬神社、石清水八幡宮、宇佐神宮、氷川神社の4社)および小規模でローカルな神社群(さいたま市内141社)と各周辺地区を対象に、その立地環境を構造化された景観として把握し、歴史的風致の評価方法について考察した。景観の構造的把握の方法としては、「遥拝」軸上の縦断線形を自然環境をベースとした景観の構造を示す指標として設定し、現地調査および数値地図等の地理情報の解析により実施した。
その結果、高格社の調査から、水系との関係として従来山口神社・水分神社など山地と盆地の境界部の立地形態として知られていたものに加えて、盆地の出口や比較的平坦な台地地形内での水系との関わりについての事例を得ることができた。平地・台地における神社には低地を遥拝する形態をとり遥拝対象として河川合流点(広瀬、石清水)や池沼(宇佐、氷川)などの多様性があることがわかった。一方で、さいたま市のローカルな神社群の調査から、縦断面でみた地形が遥拝点前面では平坦もしくは上昇し、背面では下降するという組合せに特徴がみられる景観構造が得られた。またこれが神社が集水域辺縁部に立地する傾向にあることとの関係が見出された。これらは神社が前面からも背面からもランドマークとして非常に認識されやすいことがこの地形上の立地とも関わっていることを示唆するものであり、いわゆる「鎮守の森」として集落・地域のランドマークになるような神社の立地には微地形が重要な役割を果たしておりその保全が歴史的風致の維持のための土地評価の視点として重要であることが考察された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 自然環境と折り合う集住のあり方2011

    • Author(s)
      小野良平
    • Organizer
      社団法人日本造園学会
    • Place of Presentation
      東京農業大学1号館
    • Year and Date
      2011-11-12

URL: 

Published: 2013-06-26  

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