2010 Fiscal Year Annual Research Report
根系評価もふくめた北方森林流域における炭素および窒素動態と森林変化の影響
Project/Area Number |
21380085
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笹 賀一郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (70125318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 冬樹 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (20187230)
柴田 英昭 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (70281798)
吉田 俊也 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (60312401)
野村 睦 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (20271629)
高木 健太郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (20322844)
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Keywords | 北方林 / 野外操作実験 / 森林変化 / 物質循環 / 炭素 / 窒素 / CO2フラックス / 根茎評価 |
Research Abstract |
本研究は、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの雨竜研究林と天塩研究林の操作実験流域を主な対象として、原生林状態から森林伐採・表土除去・樹木の植栽などの炭素や窒素などの物質循環への影響を地下部・根茎の状況もふくめて明らかにしようとするものである。平成21年度の主な成果は、以下のようである。 1.天塩研究林の実験流域において、原生林伐採後に植栽したカラマツのバイオマスについて、根茎もふくめた測定をおこなった。また、前年度におこなった15m×15m林分の地下部調査については、根茎等の分析用サンプルの乾燥をすすめるとともに、樹種ごとの根茎量等についてのデータをとりまとめた。 2.雨竜研究林・天塩研究林の実験流域においては、炭素・窒素の動態変化に加えて、水分や炭素・窒素以外の物質、および土砂・浮遊砂等に関する観測を継続した。とくに、下流域に対する溶存鉄の供給については、北方針広混交林は供給が少ないという特徴をもちながらも、森林は持続的な溶存鉄生成と供給の役割を果たしていることを明らかにした。さらに、冬季間の観測から、積雪期においても窒素の無機化や硝化は進行し、降雪前にはアンモニアの生成が進行し、融雪期には硝酸の生成か進行すること、積雪量の減少によって融雪期のアンモニア正味生成量の増加と硝酸の正味生成量が減少することなどを明らかにした。 3.原生林伐採とカラマツ植栽によるCO2フラックス観測においては、伐採直後から放出がつづき、伐採後7年目にして放出・吸収がほぼ均等になる状況が把握された。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Allometric Relationship and Carbon and Nitrogen Contents for Three Major Tree Species (Quercus crispula, Betula ermanii, and Abies Sachalinensis) in Northern Hokkaido, Japan2010
Author(s)
Takagi Kentaro, Kotsuka Vhikara, Fukuzawa Karibu, Kayama Masazuni, Makoto Kobayashi, Watanabe Tsunehiro, Nomura Mutsumi, Fukuzawa Tatsuya, Takahashi Hiroyuki, Hojyo Hajime, Ashiya Daitaro, Naniwa Akihiro, Sugata Sadao, Kamiura Tatsuya, Sugishita Yoshiyuki, Sakai Rei, Ito Kinya, Kobayashi Makoto, Maebayashi Mamoru, Mizuno Masao, Mursyama Takashi, Konoshita Koji, Fujiwara Daisaku, Hashiba Shukichi, Shibata Hideaki, Yoshida Toshiya, Sasa Kaichiro, Saigusa Nobuko, Fujinuma Yasumi and Akibayashi Yukio
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Journal Title
Eurasian Journal of Forest Research
Volume: 13-1
Pages: 1-7
Peer Reviewed
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