2012 Fiscal Year Annual Research Report
食の安全確保のためのフードシステムにおける生産・供給主体の行動経済学的研究
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21380133
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
金山 紀久 帯広畜産大学, 畜産学部, その他 (00214445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
耕野 拓一 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (20281876)
福田 晋 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40183925)
仙北谷 康 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (50243382)
河田 幸視 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (60449022)
木田 克弥 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70419216)
栗原 伸一 千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (80292671)
宮崎 さと子(窪田さと子) 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (90571117)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 酪農の展開方向 / 衛生管理 / 二重プロセス理論 / 分析型と直感型 / 近視眼的 / 性格 / 新技術導入 / 生産者心理 |
Research Abstract |
食の安全確保のためにはフードシステムの展開方向について明らかにする必要があることから、酪農の展開方向の重要な六次産業化の展開について分析を行った。その結果、「レストラン」、「ジェラート・アイス・ソフトの製造」、その後「洋菓子・ヨーグルトの製造」が容易な展開方向であることが確認された。一方、牛乳製造への展開は比較的困難で、チーズ・バターについては展開が困難である事が確認された。 家畜衛生管理行動には継続的な実施が求められるが、個別の畜産農家の経営視点や特性の違いにより差異が見られる。そこで、酪農家の搾乳衛生管理行動に、情報処理過程で分析型と直観型が存在するとされる二重プロセス理論と時間的視点を把握するための主観的割引率をあてはめて分析を行った。その結果、分析型に比べて直観型情報処理過程を優先的に採用している方が近視眼的な酪農家であり、搾乳衛生管理の実施得点が低いことなどが明らかとなった。 ベトナム・ハノイ近郊の酪農家を対象に酪農家の性格と衛生管理技術の対応について分析を行った。性格は「外向性」、「協調性」などの5項目に係る質問項目を設定し、衛生管理については「搾乳前の手指の消毒」などの18項目について調査項目を設定し、共分散構造分析を行った。その結果、「プレディッピング」と「搾乳前の手指の消毒」、「ポストディッピング」の三つの指標について性格の差異による対応の違いが確認された。 生産者心理と新技術導入との因果構造について施設野菜農家を対象に共分散構造分析(SEM)によって分析した。その結果、「リスク認知」はポストハーベスト技術と殺虫剤低減技術の導入、「積極性」は土壌消毒低減技術と化学肥料低減技術の導入の影響を与えることなど、施設栽培野菜農家が新技術導入にいたるまでには、「積極性」、「規模」、「リスク認知」を中心とした様々な生産者心理が関係している事が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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