2011 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠高血圧症候群の遺伝・環境要因と、母児双方の生活習慣病発症に関する研究
Project/Area Number |
21390201
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
今井 潤 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (40133946)
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Keywords | 遺伝 / 環境 / 生活習慣病 / 妊娠高血圧症候群 / 家庭血圧 / 24時間自由行動下血圧 |
Research Abstract |
大迫研究では、食塩摂取が多い集団において、比較的アルドステロン高値群で家庭血圧が高値であったが、同様の集団において夜間降圧の減弱が観察された。受動喫煙の女性では非受動喫煙の女性に比較して、家庭血圧が有意に高値であったばかりでなく、平均8.1年間の追跡の後の家庭高血圧発症の有意な危険因子であった(オッズ比4.5, 95%CI:1.5-13.4)。自由行動下血圧測定を施行し、書面による遺伝子解析のインフォームドコンセントが得られた790人を対象にTIMP-3遺伝子プロモーター領域rs9619311多型との関連を検討したところ、CC>CT>TTの順に24時間平均の収縮期血圧と拡張期血圧との有意に関連し、交絡因子で補正しても同様であった(p<0.01) BOSHI研究では平成23年10月末までで1576人の妊婦をリクルートし、新規リクルートメントを終了した。2006年10月16日から2010年3月31日までの間に妊娠20週以前に研究に同意した妊婦737名のうち、基礎特性・血圧データ欠損者や高血圧既往のある妊婦を除外した578名を対象とし、食塩摂取量と血圧との関連を検討した。妊娠初期の食塩摂取量で均等3分割した場合や平均値±2SDで3分割した場合における妊娠高血圧症候群発症率に有意な群間差は認められなかった(P=0.06, P=0.3)。正常血圧妊婦を妊娠初期の食塩摂取量により均等3分割し、家庭血圧推移の比較を行ったところ、収縮期血圧、拡張期血圧ともに、妊娠期間を通して3群間の血圧推移に有意な群間差は認められなかった(収縮期血圧/拡張期血圧:P=0.7/0.7)が、正常血圧妊婦を妊娠初期における食塩摂取量の平均値±2SDにより3分割すると、収縮期血圧、拡張期血圧ともに、妊娠期間を通して3群間の血圧推移に有意な群間差が認められた(収縮期血圧/拡張期血圧:P<0.05/<0.05)。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Predictive Value for Mortality of the Double Product at Rest Obtained by Home Blood Pressure Measurement : The Ohasama Study2012
Author(s)
Inoue R, Ohkubo T, Kikuya M, Metoki H, Asayama K, Kanno A, Obara T, Hirose T, Hara A, Hoshi H, Totsune K, Satoh H, Kondo Y, Imai Y.
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Journal Title
Am J Hypertens
Volume: 25
Pages: 568-575
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Aldosterone-to-Renin Ratio as a Predictor of Stroke Under Conditions of High Sodium Intake : The Ohasama Study2012
Author(s)
Satoh M, Kikuya M, Ohkubo T, Mori T, Metoki H, Hara A, Utsugi MT, Hashimoto T, Hirose T, Obara T, Inoue R, Asayama K, Kanno A, Totsune K, Hoshi H, Satoh H, Imai Y.
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Journal Title
Am J Hypertens
Volume: (In press)
DOI
Peer Reviewed
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