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2010 Fiscal Year Annual Research Report

受傷後早期に発現する新しいマーカーを利用した法医病理学的診断法の確立

Research Project

Project/Area Number 21390216
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

中園 一郎  長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30108287)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池松 和哉  長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (80332857)
阿部 俊太郎  長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80335116)
Keywords損傷 / 受傷時期推定 / マクロファージ / CD14 / c-fos / fosB / マウス / 皮膚
Research Abstract

法医解剖における外表検査,特に損傷の検査は死因の究明とともに重要な検査の一つであり、その結果をもとに成傷方法や成傷時期の推定等が行われる。しかし、これまでの種々のマーカーを利用した検査法では、早期(1から5日以内)の受傷時期を診断することは困難であり、新しいマーカーの開発は法医実務上必須である。我々は、マウス皮膚損傷モデルにてc-fos、FosB、MKP-1が損傷後1時間以内に、CD14、CCL9が12時間から24時間に、P1GF、MCP-5が約5日にそれぞれの遺伝子発現量(mRNA)に有意なピークが存在することを明らかにしている。この結果をもとに、c-fos、FosB、CD14では蛋白質レベルにおいて検討を行い、ウエスタンブロッティング法にて、c-fos、FosBは受傷後1及び2日目に、また、CD14は、3から5日に特異的に各蛋白質の発現が認められることを確認した。また、組織学的検討では、CD14は、損傷部周囲のマクロファージに特異的に発現していた。今後、種々の受傷時期のヒト損傷皮膚においてCD14の発現を確認したい。さらに、c-fos、fosBについては組織学的検討を行った後に、ヒト組織に応用したいと考えている。P1GFは入手可能な抗体を用いて検討を行ったが、ウエスタンブロッティング法にて陽性バンドを得ることができなかった。今後、抗P1GF抗体を自作し、検討したいと考えている。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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