2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390222
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
樂木 宏実 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (20252679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 修 熊本大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (00372615)
福尾 惠介 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (40156758)
大石 充 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50335345)
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Keywords | 老化 / Apop / アポトーシス / ミトコンドリア |
Research Abstract |
Apop遺伝子ノックアウトマウス:Apop遺伝子のコンディショナル欠損細胞と野生型細胞から構成されるキメラマウスと野生型マウスと交配させ、Apop遺伝子のコンディショナル欠損マウスを得ることに成功した。Apop遺伝子コンディショナルノックアウトマウスとCre遺伝子発現マウスを交配させ、Apop遺伝子ヘテロ欠損マウスを得た。Apop遺伝子のホモ欠損マウスを得るため、ヘテロマウス同士の交配を開始し、数回の出産に成功している。ホモ欠損マウスの存在を確認するため、現在解析が進行している。Apop遺伝子欠損したマウスを得ることによってApop遺伝子の機能をin vivoにおいて確定することが可能となる。 Apop遺伝子発現誘導と転写調節因子:Apop遺伝子のイントロンのなかに発現調節領域と思われる配列を発見した。この配列から血管平滑筋細胞におけるApop遺伝子の発現は平滑筋細胞の表現型(増殖型あるいは収縮型)によって決定されると推測された。培養細胞あるいはラット頸動脈内皮擦過モデルを用いた実験によってApop遺伝子の発現は推測通り増殖型平滑筋細胞において発現し、収縮型平滑筋細胞では発現が抑制されていることが確認された。この結果はApop遺伝子の機能が血管内膜の肥厚過程において重要であることを意味し、また平滑筋細胞Apop遺伝子発現の調節に細胞増殖因子が関係していることを示唆している。 Apop遺伝子発現に与える各種薬剤の影響:Apop遺伝子の発現は降圧薬あるいは抗凝固薬によって影響を受けることが明らかになった。この結果から各種薬剤の多面的薬理作用の発現にApop遺伝子の発現調節が関係していることが示唆される。
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Research Products
(47 results)