2012 Fiscal Year Annual Research Report
造血型GATA転写因子の機能破綻に起因する白血病発症メカニズムの解析
Project/Area Number |
21390288
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 律子 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40226262)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | GATA転写因子 / 遺伝子改変マウス / 造血 |
Research Abstract |
転写因子GATA1は、複数の標的遺伝子の発現を包括的に制御し、赤血球や巨核球、好酸球、肥満細胞それぞれの分化に重要な役割を担っている。GATA1は、アミノ(N)末端側転写活性化領域(TAD)と、DNA上のGATAコンセンサス配列への結合や共役因子との相互作用に重要な2つの亜鉛フィンガーの、3つの機能ドメインを持っていることがわかっている。本年度は、GATA1のカルボキシ(C)末端領域もまた、GATA1の転写活性化能に寄与していることを明らかにした。さらに、N末端TADとC末端TADのそれぞれを欠失した変異体(dNT、dCT)を作出し、GATA1欠失マウスと交配することで、dNTまたはdCTのみを発現する複合遺伝子改変マウスの解析を行い、胎生期のGATA1機能には、N末端TADとC末端TADの両方が重要であることを見いだした。また、上記の複合遺伝子改変マウスのマイクロアレイ解析を行い、N末端TAD欠失により制御が損なわれる遺伝子と、C末端TAD欠失により制御が損なわれる遺伝子は必ずしも一致しないことを見いだした。このことは、それぞれのGATA1の標的遺伝子には、N末端TADとC末端TADが協調して機能する遺伝子と、それぞれ一方のみの機能により制御されている遺伝子に分類できること、さらには、GATA1が複数のTADを使い分けて標的遺伝子の発現制御を行うことが赤血球造血の恒常性維持に重要であることを示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Naturally occurring oncogenic GATA1 mutants with internal deletions in transient abnormal myelopoiesis in Down syndrome2013
Author(s)
Toki T, Kanezaki R, Kobayashi E, Kaneko H, Suzuki M, Wang R, Terui K, Kanegane H, Maeda M, Endo M, Mizuochi T, Adachi S, Hayashi Y, Yamamoto M, Shimizu R, Ito E
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Journal Title
Blood
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
Peer Reviewed
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[Journal Article] UG4 enhancer-driven GATA-2 and BMP4 complementation remedies the CAKUT phenotype in Gata2 hypomorphic mutant mice2012
Author(s)
Ainoya K, Moriguchi T, Ohmori S, Souma, T. Takai J, Morita M, Chandler KJ, Mortlock DP, Shimizu R, Lim, KC, Engel JD, Yamamoto M
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Journal Title
Mol Cell Biol
Volume: 32(12)
Pages: 2312-2322
DOI
Peer Reviewed
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