2010 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪組織を核とした臓器間クロストークの視点から成人病胎児起源説の基礎的解析
Project/Area Number |
21390322
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
伊東 宏晃 浜松医科大学, 医学部附属病院, 病院教授 (70263085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 尚裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70204550)
杉原 一廣 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00265878)
鈴木 一有 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50456571)
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Keywords | 低出生体重 / 栄養 / 妊娠 / メタボリックシンドローム / DOHaD / 肥満 / 糖尿病 / コホート研究 |
Research Abstract |
本研究では、胎生期の低栄養環境に曝された胎児の脂肪細胞は栄養環境のセンサーとしてこれを感知し、脂肪細胞数さらには脂肪細胞径を減少することで栄養環境に適応するという仮説を想定し、その証明を試みることを目的とした。また、胎児の中枢神経は生存にとって重要な臓器でありbrain sparing effect(血流再配分)などにより妊娠子宮内環境の変化に対して保護されている。子宮内において低栄養環境を感知しかつ自ら適応している脂肪細胞から胎生期あるいは新生児期に何らかの発達制御シグナルが中枢神経へ送られ恒常的なエネルギー調節制御ならびに精神・神経発達がプログラムされるという概念の立証を目指す。さらに、脂肪細胞を核とする臓器間クロストークによる発達制御機構が胎生期に由来する成人病発症リスク形成に重要な役割を果たすこという概念の証明を目指す。平成21年度に既に。母獣摂餌制限による胎生期低栄養マウスモデルを改良して、出生から離乳までのcatch upする比率が、成獣期において高脂肪食を負荷した場合における肥満、耐糖能異常が増悪する比率と正の相関を示す動物モデルを調整し終えている。平成22年度では、現在そのメカニズムの具体的な解析を行っている。また、動物実験と平行して、連携研究者である土屋賢治博士(浜松医科大学子どものこころの発達研究センター)との共同研究により前方視的な児の予後を調査するコホート研究Hamamatsu Birth Cohort (HBC)のエントリーを続けており現在までで約1100人の妊婦の参加同意を得ている。今後1,200名を目標に募集を続け、周産期事象と発育、発達の関連を調査する予定である。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] Case of polyhydramnios complicated by Opitz G/BBB syndrome.2010
Author(s)
Tajima H, Itoh H, Mochizuki A, Nakamura Y, Kobayasi Y, Hirai K, Suzuki K, Sugihara K, Ohishi A, Ohzeki T, Kanayama N
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Journal Title
The Journal of Obstetrics and Gynecology Research
Volume: 36
Pages: 876-881
Peer Reviewed
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