2009 Fiscal Year Annual Research Report
新型光センサーを用いたDOI検出器の開発とウエアラブルPET装置への応用
Project/Area Number |
21390351
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
山本 誠一 Kobe City College of Technology, 教授 (00290768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑澤 順 大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70198745)
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Keywords | PET / Si-PM / LGSO / 波形解析 / DOI / 発光減衰時間 / 高分解能 / 高感度 |
Research Abstract |
ガイガーモードアバランシェフォトダイオードはシリコンフォトマルとも呼ばれるが(以下Si-PMという)、検出部サイズが、3mm程度と小さいため、これを用いたPET装置も検出器リング径が小さく、高分解能なPET装置となることが予想され、深さ方向の検出(DOI)の効果が顕著であると考えられる。そこで波形解析を用いたDOI検出器が、Si-PMを用いて開発可能かどうかの検討を行った。 Si-PM(浜松ホトニクス社製MPPC:S10362-33-025C)に1.5mol%Ce濃度のGSO(decay time of 35ns)と0.5mol%Ce濃度のGSO(~50ns,)を深さ方向に積層したものを光学結合した。2積分法で波形解析を行ったところ2種の発光減衰時間の違いで生じる2つのピークを明確に得ることができた。この結果より、Si-PMにより、波形解析によるDOI検出器は可能であることが明らかになった。 さらに4x4に配置されたSi-PMアレー(浜松ホトニクス社製S11065-025P)に11x9に配置した2種のCe濃度のLGSO(0.75mol%:decay time:~45nsと0.025mol%Ce:decay time:~31ns)を組み合わせ、DOIブロック検出器を作成し、性能評価を行った。その結果、すべてのLGSOを明確の弁別できた上に、波形解析による2種のLGSOの弁別も行うことが出来た。これらの結果より、Si-PMを用いたDOI-PET装置の開発は十分に可能であると結論された。
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