2011 Fiscal Year Annual Research Report
新型半導体光センサーを用いたDOI検出器の開発とウエアラブルPET装置等への応用
Project/Area Number |
21390351
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
山本 誠一 神戸市立工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (00290768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑澤 順 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)
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Keywords | PET / 光センサー / ウエアラブル / シリコンPM / 半導体 / 分子イメージング / PET/MRI / 相互影響 |
Research Abstract |
現状のPET装置は高さ、幅、奥行き、重量とも大きいため被検者の特定部位に近接して配置することが困難であり、新しい概念のPET装置を開発することの妨げとなっている。本研究では,新型光センサー,ガイガーモードAPD(Si-PM)を用いたPET用検出器を開発し、その特長を生かして小型軽量なウエアラブルPET装置、小動物用PET装置,PET/MRI装置として展開する。 まずSi-PMを用いた動物用PET装置を開発し,その性能評価を行った。その結果,空間分解能:1.6mmFWHM、点線源に対する感度:0.6%、計数鞠性等は20kcps以上が得られ、安定性は1.5℃の温度変化に対し9%程度であることが明らかになった。ラット,マウスの撮像を行い良好な画像を得ることができた。 またSi-PMに対する温度依存性補正回路の開発を行い、1.5℃の温度変化で9%あった感度の変化を3%程度にまで減少させることができた。 さらに開発したsi-PM-PET装置と0.3Tの小動物用MRI中の同時撮像実験も行った。その結果,多少のMRI画像の信号雑音比(S/N)の低下はあるものの良好な同時測定画像を得ることができた。si-PM-PET装置とMRIの影響に関しても定量的な実験を行い,si-PM-PETとMRIに関する相互影響のメカニズムを明らかにすることができた。
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