2009 Fiscal Year Annual Research Report
水拡散測定法を用いた次世代ファンクショナルMRIメカニズムの解明とその応用
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21390352
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
小畠 隆行 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, チームリーダー (00285107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正本 和人 電気通信大学, 先端領域教育研究センター, 特任助教 (60455384)
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Keywords | magnetic resonance imaging(MRI) / 水拡散 / 脳機能計測 / レーザー顕微鏡 / マルチモーダルイメージング |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、「ヒトMRI、動物MRI、動物レーザー顕微鏡を結ぶ共通のプラットフォームを完成させ、臨床で観測される拡散脳機能MRI(D fMRI)の変化と細胞レベルでの生理学的・病理学的変化とのマッチングをはかるとともに、DfMRIを用いた臨床疾患診断に向けたエビデンスを提供していく」であり、初年度の平成21年度は実験系のベースとなる「共通のプラットフォームの完成」に重点を置いた。行った研究内容は以下の通り。 1、共通のプラットフォーム構築 (1) ヒト・動物の双方で使用可能な拡散脳機能MRI(DfMRI)撮影用のパルスシーケンスの基礎的研究を行った。DfMRI信号源を解明するために必要な拡散強調下でのT2測定が可能となった。 (2) ヒト用MRIにおける動物実験に向けたハードウェアセットアップを行った。DfMRI信号と脳糖代謝を比較するための炭素MRS用コイルを作製した。 (3) 動物MRI・in vivoレーザー顕微鏡共通周辺装置の双方に使用可能な前肢神経刺激による脳賦活システムをセットアップした。 (4) MRI・レーザ顕微鏡データの双方に応用可能な画像解析プログラムを作製した。 2、DfMIメカニズム解明に必要な動物実験モデル作成 (1) 拡散強調下でのBOLD信号を取得するための動物MRIシステムのセットアップを行った。 (2) 細胞膨化説を検証するためのアクアポリン発現をコントロールした細胞を使用する実験系の基礎的デザインを確立した。
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Research Products
(5 results)