2011 Fiscal Year Annual Research Report
bFGF徐放粒子肺動脈内投与により細血管と肺胞上皮を再生させる肺気腫の治療の研究
Project/Area Number |
21390393
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
横見瀬 裕保 香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉 哲彦 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50313656)
張 性洙 香川大学, 医学部, 助教 (00419508)
松浦 奈都美 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (20572853)
笠井 由隆 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (40610085)
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Keywords | 再生医学 / 肺気腫 / 肺胞再生 |
Research Abstract |
1.b-FGFを徐放するゼラチンビーズを気腫肺の肺動脈内に選択的に投与し肺胞上皮ならびに細血管を新生させ呼吸機能を改善する新しい重症肺気腫治療法を開発することを目的とした。 2.bFGF徐放ゼラチンビーズの作製等の材料作成を順次進め、両肺全肺気腫モデルイヌの作製した。両肺全肺気腫モデルは約50%の確率で成功した。モデル作成過程で約半数の動物を呼吸不全、感染症などで失った。完成した全肺気腫モデルイヌで簡易・精密呼吸機能検査を行ったところ、閉塞性機能障害、酸素可能低下を確認した。 3.両肺全肺気腫モデルイヌにbFGF徐放ゼラチンビーズ懸濁液を血管内に投与した。ビーズ投与による急性期呼吸・循環障害は認められなかった。また晩期の障害も認められなかった。徐放ゼラチンビーズの肺循環投与の安全性が確認された。 4.投与の際に以下の2群に分類し比較検討を行なった。(1)bFGFを含浸させないゼラチンビーズだけの懸濁液投与群(2)bFGFを含浸・徐放化したbFGF徐放ゼラチンビーズ懸濁液投与群 5.投与終了後1ヶ月おきに簡易・精密呼吸機能検査、胸部X線写真、血液ガス分析を行った。 6.呼吸機能的にはFGF群で閉塞性機能障害の改善傾向が認められた。肺の酸素可能は有意に改善していた。コントロール群での改善はなかった。 7.組織学的にはFGF群でLmが改善しており肺気腫の改善傾向が認められた。また肺内の微小血管の新生が確認された。コントロール群での改善はなかった。
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