2010 Fiscal Year Annual Research Report
心不全に対する埋め込み型補助人工心臓による社会復帰を目指した新たな治療法の導入
Project/Area Number |
21390396
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
松田 暉 兵庫医療大学, 学長 (00028614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 徹 北里大学, 医学部, 教授 (80143775)
許 俊鋭 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (30153232)
中谷 武嗣 国立循環器病研究センター, 臓器移植部, 部長 (60155752)
松宮 護郎 千葉大学, 医学系研究科, 教授 (20314312)
磯部 光章 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (80176263)
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Keywords | 補助人工心臓 / 心臓移植 / 埋め込み型補助心臓 / 永久使用 / 重症心不全 |
Research Abstract |
本年度はLLSの対象となる症例の前向き調査を実施する計画に従って、参加施設での倫理委員会への申請を順次進めてもらった。その結果、昨年度6施設、本年度は新たに16施設が倫理委員会の承認を得て加わった。これまでのところでは、入力された症例は延べ15人となった。登録された症例は、年齢では40歳未満が2例、50-54歳が1例、55-59歳が2例、60-64歳が3例、65-69歳が7例、性別は男性11例、女性4例、疾患では拡張型心筋症が5例、虚血性心筋症が3例、肥大型心筋症が3例、その他2例、不明が2例であった。登録時の心不全重症度では、Intermacs Profileでみると1が2例、2が1例、3が1例、4が5例、5が2例、6が1例、7が1例であった。BNP値では93.6-1384.1pg/mlで、腎機能障害例が33.3%、肝機能障害例が6.7%であった。 また、事前アンケート調査で回答のあった32施設からの111例について分析した。その結果、疾患は心筋症が79%、年齢は16-78歳(平均55歳)、VAD装着15%、生存vs死亡では46-62であった。心筋症の内訳ではm拡張型心筋症が54%、虚血性心筋症が19%、その他が6%であった。VAD装着の有無と予後では、VAD+(N=17)での生存と死亡は、44%vs56%で拮抗したが、VAD-(N=89)では生存39%に対し死亡は59%と後者が多い傾向であった。
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