2011 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的同定を目指した変形性膝関節症感受性遺伝子の解明
Project/Area Number |
21390417
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
馬淵 昭彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80312312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 勝士 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40163977)
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60240355)
阿久根 徹 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60282662)
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Keywords | 関節病学 / 変形性関節症 |
Research Abstract |
変形性膝関節症は、関節軟骨の変性と骨棘形成に特徴づけられる関節疾患で、わが国では65歳以上の高齢者の22%が変形性膝関節症に罹患していると考えられ、高齢社会の進展と相まってその患者数は増加の一途をたどっている。しかしながら発症原因は未だ解明されておらず、根本治療もないのが現状である。 本疾患は環境要因と遺伝的素因が組み合わさって発症する多因子性疾患と考えられており、この疾患の遺伝的素因を解明するため、3,040名の参加者から構成される住民コホートから採取した検体を用いて主に血縁者を対象とした遺伝子解析を行った。ここから141例を抽出した。90万箇所のSNP(一塩基多型)及びほぼ同数箇所のCNV(コピー数多型)に対応するマーカーが搭載されているDNAチップGenome-Wide Human SNP Anay 6.0(Affymetrix社)を用いたジェノタイピングを昨年度終了した。 対象141検体のうちCall rate97%以上の結果が得られたものは127検体であり、タイピング成功率は90%であった。このデータをアレル頻度、Hardy-Weinberg平衡、SNP Call rate等でフィルタリング後、対照群600例と比較するゲノムワイド関連解析を行った。ここから抽出されたSNPを異なったサンプルセットを用いて、当教室で開発した新規ジェノタイピング法DigiTag2によるreplication studyを実施した。 また、候補遺伝子アプローチによる変形性膝関節症感受性遺伝子の同定を行った。
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[Journal Article] C/EBPβ and RUNX2 cooperate to degrade cartilage with MMP-13 as the target and HIF-2α as the inducer in chondrocytes2012
Author(s)
Hirata M, Kugimiya F, Fukai A, Saito T, Yano F, Ikeda T, Mabuchi A, Sapkota BR, Akune T, Nishida N, 他5名
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Journal Title
Human Molecular Genetics
Volume: 21
Pages: 1111-1123
DOI
Peer Reviewed
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