2010 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム病としての男性不妊症の研究-ゲノム再組換えと精子タイピング-
Project/Area Number |
21390438
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高 榮哲 金沢大学, 医学系, 准教授 (90283134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
並木 幹夫 金沢大学, 医学系, 教授 (70155985)
前田 雄司 金沢大学, 医学系, 助教 (20377394)
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Keywords | 精子 / ヒトゲノム / ハプロタイプ / FISH / 再組換え / 繰り返し配列 / Y染色体 / 減数分裂 |
Research Abstract |
<単一精子の回収>健康成人男性の射出精子からカバーグラスにスメアを引き、顕微鏡観察下に単一精子を回収する技術の完成させた。本法はマニュプレータ使用により、手間を大幅に改善できた。この単一精子はハプロイド全ゲノムの増幅のテンプレートとして用いた。<単一精子のDNA増幅>前項で回収した単一精子をDNAポリメラーゼを用いて、ハプロイドゲノムを増幅したが、安定した結果を得られていないので、さらに創意工夫し克服しようと考えている。それはこれらのアンプリコンに対して、Y染色体の相同繰り返し配列と、サイズ多型性を考慮し、特異マーカーによって、さらに増殖させた後、そのサイズの違いから、増殖産物を同定させるフラグメント解析の技術は確定させた。<精子タイピングデータデースの整理>減数分裂不全率を計算しるために、最新のゲノム情報に更新し、新たなマーカーを検索した。さらに、ゲノムデータベースより、Y染色体の染色体間組み変えマーカー(X,Y)とY染色体の染色体間組み変えマーカー(Y-Y)の再組み変えマーカーを確定した。現在、Y染色体の偽常染色体部のマーカおよび、再組み変えのできない領域のマーカーを決定した。<単一精子からのFISH法>Y染色体上の(X,Y)、(Y-Y)領域のマーカーを確定でき、ゲノムFISH法で確認中である。現在Y染色体のBACプローブを入手し、鋭意分析中である。精子ゲノムFISHの技術はすでに確立し、プローブの検証および開発を行っている。ゲノムFISH法でY染色体の特殊性を利用して詳細を分析している。プローブの開発は、PCR法産物を直接標識する予定である。直接、精子FISHによって再組換え不全率を算定中である。
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Research Products
(2 results)