2011 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣癌播種性転移における癌細胞"進化"のゲノムワイド解析とその臨床応用
Project/Area Number |
21390452
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小西 郁生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90192062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
万代 昌紀 京都大学, 医学研究科, 講師 (80283597)
鈴木 彩子 京都大学, 医学研究科, 助教 (90378696)
松村 謙臣 京都大学, 医学研究科, 助教 (20452336)
馬場 長 京都大学, 医学研究科, 助教 (60508240)
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Keywords | 卵巣癌 / 播種性転移 / 腫瘍免疫 / TGF-beta経路 |
Research Abstract |
1)卵巣癌の腹膜播種性転移を認める10症例において、腹水中のリンパ球分画を調べたところ、CD8/CD4比や、Th1/Th2比の低下を認め、免疫抑制が播種性転移に関与していることが示唆された。これまでに我々は、TGF-beta経路が卵巣癌細胞の浸潤能、遊走能を促進させ、腹膜播種性転移を促進させることを明らかにしてきたが、TGF-betaは一方で免疫抑制をもたらすことが知られているため、卵巣癌腹水中の免疫抑制ももたらしていると考えられる。 2)卵巣癌において、CD1,CD4,CD8,CD57,FOXP3,PD1がそれぞれ陽性のリンパ球数、さらに、腫瘍細胞由来の免疫抑制分子であるPD-L1,PD-L2,COX-1,COX-2,TGF-β1の発現を免疫組織染色で調べて、hierarchical clusteringで分類したところ、CD4陽性リンパ球および、CD8陽性リンパ球が腫瘍内に浸潤している卵巣癌では、もっとも予後がよく、その他のタイプでは免疫抑制分子のいずれかの高発現を認めた。したがって、卵巣癌において、腫瘍細胞由来の免疫抑制分子が予後不良をもたらしており、同シグナルをブロックすることで予後が改善すると期待される。 3)TGF-beta superfamilyの一つであるBMP経路について調べた。BMP2の添加はin vitroで卵巣癌細胞の増殖を促進し、その阻害剤であるdorsomorphinは増殖を抑制した。マウスxenograftによる検討でも、同様の結果が得られた。したがって、BMP経路は卵巣癌における、新たな治療ターゲットと考えられる。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Clinical value of FDG-PET for preoperative evaluation of endometrial cancer2011
Author(s)
Suga T, Nakamoto Y, Saga T, Higashi T, Hamanaka Y, Tatsumi M, Hayashida K, Hara T, Konishi I, Fujii S, Togashi K.
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Journal Title
Ann Nucl Med
Volume: 25(4)
Pages: 269-75
DOI
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[Journal Article] Preoperative differential diagnosis of minimal deviation adenocarcinoma and lobular endocervical glandular hyperplasia of the uterine cervix : A multicenter study of clinicopathology and magnetic resonance imaging findings2011
Author(s)
Takatsu A, Shiozawa T, Miyamoto T, Kurosawa K, Kashima H, Yamada T, Kaku T, Mikami Y, Kiyokawa T, Tsuda H, Ishii K, Togashi K, Koyama T, Fujinaga Y, Kadoya M, Hashi A, Susumu N, Konishi I
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Journal Title
Int J Gynecol Cancer
Volume: 21
Pages: 1287-1296
DOI
Peer Reviewed
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