2012 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄癌幹細胞を核とする癌骨転移の成立・進展メカニズムの解析
Project/Area Number |
21390505
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
平賀 徹 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (70322170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細矢 明宏 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (70350824)
二宮 禎 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (00360222)
小林 泰浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (20264252)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 癌 / 癌幹細胞 / 骨転移 |
Research Abstract |
本年度は、癌幹細胞画分とされるside population細胞(SP細胞)を中心に、生物学的形質、遺伝子発現、腫瘍形成能および骨転移能について検討を行った。 1. 癌幹細胞の自己複製能:主としてヒト乳癌細胞株MDA-MB-231細胞から単離したSP細胞を用いて、癌幹細胞の自己複製能について検討を行った。SP細胞を2週間培養の後、再度SPの解析を行った。その結果、SP細胞とNSP細胞の両方が存在していることが明らかとなり、SP細胞の自己複製能および分化能が示唆された。 2. 癌幹細胞の遺伝子発現解析:MDA-MB-231 SP細胞の遺伝子発現について、マイクロアレイ法にてnon-SP(NSP)細胞との比較解析を行った。その結果、SP細胞では、ATP-binding cassette, sub-family G, member 2 (ABCG2)の発現上昇が認められた。これを支持する結果として、MDA-MB-231細胞をABCG2の阻害剤であるfumitremorgin Cで処理した場合、SP細胞の著明な減少が認められた。 3. 癌幹細胞の腫瘍形成能と骨転移能:MDA-MB-231 SP細胞の腫瘍形成能をヌードマウス乳腺内移植モデルを用い検討した結果、NSP細胞と有意な差は認められなかった。しかし、腫瘍増殖はSP細胞で亢進していた。次に、同細胞の骨転移能をヌードマウス左心室内移植モデルを用い検討した結果、こちらもNSP細胞と比較して有意な差は認められなかった。また、骨転移巣におけるSP細胞の割合を検討したところ、培養細胞および乳腺内腫瘍との間に差を認めなかった。 以上の結果から、SP細胞は一部の癌幹細胞様形質を示すものの、骨転移形成能に関してはNSP細胞と差がないことが示された。今後は、他の細胞、および他の癌幹細胞マーカーを用いた更なる詳細な検討が必要と思われる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Wnt5a-Ror2 signaling between osteoblast-lineage cells and osteoclast precursors enhances osteoclastogenesis.2012
Author(s)
Maeda K, Kobayashi Y, Udagawa N, UeharaS, Ishihara A, Mizoguchi T, Kikuchi Y, Takada I, Kato S, Kani S, Nishita M, Marumo K, Martin TJ, Minami Y, Takahashi N.
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Journal Title
Nat Med
Volume: 18(3)
Pages: 405-12
DOI
Peer Reviewed
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