2009 Fiscal Year Annual Research Report
看護プロフェッショナルに向けた遠隔臨地実習のウェブ基盤学習支援の開発と評価
Project/Area Number |
21390575
|
Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
田代 順子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 教授 (30134175)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松谷 美和子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60103587)
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
|
Keywords | 省察的実践 / ウェブ基盤学習 / リフレクティプ・ジャーナル / 記述力 / 分析力 / 統合力 / 自己意識 / プロフェッショナル |
Research Abstract |
初年度の今年度は予定した計画を下記の様に進めた。 1) 本研究の中核概念である「省察的(Reflective)実践・学習」に関する文献収集し、「Reflective Practice in Nursing」の概念分析を進めている。Reflective Practiceはプロセス概念として理解できた。 2) 省察的実践・学習の先進施設の視察は、2009年10月に多くの著書を持つ英国のOxford Brooks UniversityのDr.ChrisBulmanとMs.Sue Schutzを訪問した。2010年2月に両氏を招聘し、ワークショップを開催した。プロフェショナル教育の理論的基盤と教育・実践への活用への示唆を得た。日本では、基礎看護学で導入している神戸大学保健学科看護学専攻の田村由実教授を訪問調査した。成果、Reflective実践および学習は課題をReflectiveサイクルにより、思考や志向性を高めるスキルと考えられ、看護の専門性を高めるためには継続的にスキルを強化する方法の構築が重要であることが共通の見解であった。 3) 学生・院生の遠隔実習・実践からの省察的学習(気づき)の体験調査は、学部生:サービス・ラーニング科目でリフレクティブ・ジャーナルをWeb上実施した学生5名、海外ボランティア・実習経験者各1名;院生:海外演習/研究の体験1名を面接調査した。結果、実践後のジャーナルは、自らの活動の記述を通して数ヶ月の自らの学習・成長に繋がる経験であり、さらに、海外で研究する院生にとっては自分の活動とその時の感情を冷静に振り返ることができ、加えて、適宜、教員からフィードバックを受け、問題への適切な対処できたと報告した。同時にWebの課題が挙がり修正を加えた。結果、修士課程の全ての院生はより長期に遠隔地での演習・実習を行っており、院生への実践学習支援の重要性があるとの見解を得た。
|