2010 Fiscal Year Annual Research Report
母乳育児のためのProfessional Care Skillの開発 第2レベル
Project/Area Number |
21390588
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
三崎 直子 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 講師 (70209740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 圭子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (30175632)
高梨 一彦 和洋女子大学, 人文学部, 教授 (80197110)
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Keywords | 乳房マッサージ / 心地よさ / 助産ケア / エビデンス / 母乳育児 |
Research Abstract |
本実験は母乳育児のためのProfessional Care Skillの開発第1レベルに続く研究であり、「心地よさ」に焦点をあてた乳房マッサージ(Comfortable Professional Breast Massage)の開発の基礎となる助産師の乳房マッサージスキルの分析を深めることが目的である。 本年度は平成21年度に得られた結果(以下の1.と2.)についての再検討、すなわち1.について3D動画の測定方法の工夫、2.については測定方法の妥当性についての再検討を行った。 :平成21年度の実験で得られた結果 1.対象に「心地よさ」をもたらした助産師の乳房マッサージスキルは、助産師の右手指~上肢の動き、指の圧力に特徴があった(3次元動画計測とデジタルデータ、圧力計、乳房の変化)。 2.対象が感じる「心地よさ」はα波、心拍数、ビジュアルアナログスケール、インタビューで測定された。 1.についての3D動画の測定方法の工夫は、平成21年度の実験で準備と実施にかなり時間を要し、対象にかかる負担が多く、実験が思うように進まなかったため必要となった。2.についての測定方法の妥当性についての再検討は、平成21年度の実験で脳波(アルファ波量)に個人差が大きかった。第1レベルの実験結果と事前のプレテストで、個人差は認められたがα波、心拍数、ビジュアルアナログスケール、インタビューの併用をもって、主観的および客観的測定結果を総合的に判断して「心地よさ」の測定に活用可能であると判断したが、再度検討することが必要となった。再検討については授乳婦以外の一般女性を対象にプレテストを実施した。実施および再検討を重ねた結果、確かに脳波(アルファ波量)に個人差は否めないが、ビジュアルアナログスケール、インタビューの併用にて測定が可能であるという結果を得ることができた。
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