2010 Fiscal Year Annual Research Report
認知症本人と家族支援のための「健康・病・介護体験の語り」Webサイトの構築と評価
Project/Area Number |
21390598
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
竹内 登美子 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 教授 (40248860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新鞍 真理子 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (00334730)
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Keywords | 認知症 / 家族支援 / 介護 / 語り / Webサイト |
Research Abstract |
本研究の主な目的は次の3点である。 1)認知症本人による「健康と病の語り」及び家族の「介護体験の語り」データを分析し、専門家チェックを受けながら、不安や疑問の所在、問題解決や行動変容のプロセスを明らかにする。 2)上記1)に基づいて、語りのデータを、学術研究や保健医療教育に容易に活用できるように、データベース化する。 3)上記2)のデータベースの一部を公開し、認知症本人・家族、一般の人々、保健・医療・福祉(介護)の専門家等が共有して利用できる、精度と信頼性が担保された「認知症の人と家族の語り」Webサイトを構築する。 今年度は前年度に引き続き、インタビュー調査の実施とデータ分析を行っており、認知症本人5人、家族介護者11人のインタビューが終了した。家族介護者5人のインタビューデータを分析した結果から導き出された基本コードは10、サブコードは65であった。現在、この基本コードに従って、データ分析を継続して実施している。また、アドバイザリー委員会を開催し、神経内科医師、医療社会学者、薬学・看護学の専門家、臨床心理士、患者会代表、社会福祉士等の専門家から、バラエティに富む研究参加者が得られているか等の助言を受けながら、内容の確認とリクルート活動も継続して実施している。 逐語録とインタビュー概要は、研究協力者に返送して確認作業をお願いしているが、順調に返信されてきており、大きな修正等は現在のところ無い。8割の方が映像と音声・文字共に公開することに同意されており、データベースの構築も同時進行で行っている。
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