2012 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者の身体合併症治療時の看護スキルと看護管理方法の開発
Project/Area Number |
21390605
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
湯浅 美千代 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70237494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 郁子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (10197767)
大塚 眞理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90168998)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 身体合併症 / 看護スキル / 看護管理 / 普及 |
Research Abstract |
昨年度より引き続き7月まで4つの急性期病院各1病棟での介入研究を継続し、その後、各病棟での質問紙調査、インタビュー調査を行った。また、介入に関する評価のため、研究者と、取り組みを行った病棟の看護管理者や推進者とにより会議をもった。 病棟の看護管理者や推進者が何に取り組むのかを自ら決定し、実施するところで病棟の看護管理者や推進者は戸惑いや難しさを感じていた。しかし、研究者の支援のもとで取り組み内容が決定され、実行された。4病棟全てで取り組まれた内容は、認知症ケアに関するカンファレンスであった。その他、各病棟により、身体拘束を少なくする取り組み、学習会、業務体制の変更などの取り組みがなされた。 介入後の質問紙調査では介入前と大きな変化は得られなかったが、インタビューでは効果が語られた。すなわち、看護管理者、推進者は戸惑いながらも、病棟の看護師とともに認知症患者にとって利益となる看護が実施でき、スタッフの意識や言動に変化をもたらしたこと、スタッフの変化を看護管理者や推進者が実感することで、看護管理者や推進者の達成感が得られたことがあげられた。介入に関する評価会議では、取り組みの効果に加え、今回行った取り組みをもとに、認知症ケアの質向上のための取り組みを院内や地域に広げようとしていることが語られた。 この介入プロセス全体を研究者間で討議し、急性期病院における認知症看護の課題として、「看護に関する評価」、「認知症患者のフィジカルアセスメント」、「看護師のプレゼンテーション能力」があると考えられた。 急性期病院の認知症ケア改善への取り組みとして、看護管理方法を軸に、その時に必要と感じている看護スキルを学ぶなどの取り組みを行うプロセスについて、研究者が行った支援を含めてプログラムとして構成すること、および、今回の介入プロセスをふまえ、効果的な普及方法を考案することが今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)