2010 Fiscal Year Annual Research Report
南太平洋島嶼沿岸域における「人と自然の連動システム」に関する学融的研究
Project/Area Number |
21401013
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
河合 渓 鹿児島大学, 国際島嶼教育研究センター, 准教授 (60332897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 知 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (20253388)
小針 統 鹿児島大学, 水産学部, 准教授 (60336328)
鳥居 亨司 鹿児島大学, 水産学部, 准教授 (70399103)
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Keywords | フィジー / 学融的研究 / 文理融合 / 資源管理 / 人と自然の共生 / 伝統社会 / 地域社会 / 島 |
Research Abstract |
海外調査を行う前に鹿児島大学において最低月一回の打合せを行い、調査項目の詳細を決め、各自が調査全体と他のメンバーの調査項目の理解を行った。 平成22年度は平成21年度と同じビチレブ島東部に位置するK村を対象に調査を行った。フィジーでの調査には参加者4名が同時に参加し、村におけるすべてのことに関して、同じように経験し情報を共有し、学融的方向性を示した。 具体的には、河合、小針は主な現金収入源になっている貝(カイコソ)について、干潮時に漁獲活動を行っている人の漁獲活動について調査を行った。同時に、沿岸域の海洋環境と貝類の餌になるプランクトンの生態調査を行った。また、首都であるスバにある南太平洋大学において貝類の摂餌実験について行った。この実験は来年度も継続予定で、年次変化の検討も行う予定である。西村は村の社会経済システムを調査すると共に、河合・小針が調査を行った漁獲活動を行っていた人の社会的・経済的調査を行った。河合は本調査後、来年度以降の調査地について共同研究者と共に視察を行い、今後の研究協力体制の構築を行った。 帰国後は、最低月一回の打合せを行い、データーの解析と、全体としての方向性の融合を行った。現在はすべてのデーターを数値化し、共分散構造分析などの統計解析を行っている。これらの成果は、国際学会で2回、国際シンポジウムで2回、国内学会で1回報告した。また、学術雑誌に論文1編が受理され、一般紙にもその内容を紹介した。現在は、国際島嶼教育研究センターの研究会に関係する研究者を招き、関係分野の勉強会も行っている。これらを基に改善点などを洗い出し、平成23年度の調査を行う予定である。
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