2012 Fiscal Year Annual Research Report
半島マレーシアにおける自然・社会的変化に対する狩猟採集民の適応戦略の多様性の解明
Project/Area Number |
21401037
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
口藏 幸雄 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (10153298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 一弘 北海学園大学, 人文学部, 教授 (00222068)
河辺 俊雄 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (80169763)
小谷 真吾 千葉大学, 文学部, 准教授 (90375600)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 半島マレーシア / 狩猟採集民 / 環境変化 / 適応戦略 / 多様性 |
Research Abstract |
マレーシア半島部に居住する先住民族であるオランアスリの一部を構成する狩猟採集集団の適応戦略の変化,特にその現代的展開を明らかにすることを目的とし,a)適応戦略の現状と変化:センサス,食餌調査,生活時間調査,生体計測,b)自然環境の現状と変化:リモートセンシング,環境利用形態の調査,生産性調査,民族知識調査,c)社会環境の現状と変化:社会組織の地理的分布調査,マレーシア全体及び地域単位の法体系,経済政策,社会政策に関する調査,他集団との関係に関する調査,d)社会経済状態の現状:クオリティ・オブ・ライフ指標の測定,経済的指標の測定に関する調査を,平成24年度も継続して実施した。調査対象とした集団は,バテッ(クランタン州,サヤップ村及びルビール村)及びスマッ・ブリ(トレンガヌ州のスンガイブルア村とプルガム村,パハン州のスンガイクチン村)であった。これらマレーシア半島部の狩猟採集集団において,狩猟採集活動を現在も継続する者,マレーシア国家の社会システムに取り込まれ完全に狩猟採集活動を放棄した者,あるいはその中間にある者など,生息環境の変化の程度によって多様な展開がみられ,現在の世界システムの中で狩猟採集活動を行う/行わないことについて適応戦略の変化とこれからの展望を考察するため,上記の項目にについて,定量的定性的データを蓄積してきた。平成24年度は最終年度であるため,各調査項目においてこれまで蓄積されたデータを精査し,研究目的達成のために不足していると考えられたデータを重点的に収集した。本プロジェクトの最終報告書をマレーシア政府に提出した。また,これまでに発表した論文や学会発表をもとに加筆,修正して論文集(単行本)を刊行すべく準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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