2011 Fiscal Year Annual Research Report
中国山村地域における貧困脱出と環境再生をめぐる調和的発展に関する実証研究
Project/Area Number |
21402029
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 一穂 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (20150253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細谷 昂 東北大学, 情報科学研究科, 名誉教授 (10005754)
中島 信博 東北大学, 教育学研究科, 教授 (80005826)
佐藤 利明 岩手県立大学, 総合政策学部, 教授 (10215816)
吉野 英岐 岩手県立大学, 総合政策学部, 教授 (90305318)
劉 文静 岩手県立大学, 共通教育センター, 准教授 (80325927)
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Keywords | 社会学 / 地域調査 / 国際情報交換 / 中国農村 |
Research Abstract |
平成23年度は本調査を行う予定であった。実際に調査を開始してみると、現地の受け入れ状況が極めて良好で、「貧困脱出と環境再生」という点で典型的な事例として対象地に設定した河北省平山県温塘鎮北馬塚村村及びその上部行政機関である温塘鎮において、行政担当者及び個別農家への訪問調査を予想よりも早く行うことができた。その結果、この対象地では温泉資源と鉱山資源を基盤とした「緑を生かした産業化」とでもいうべき政策の下で、経済的発展と環境維持の両面を総合的に推進していることが明らかとなり、この事例が今後の中国で目指す「和諧社会」のモデルとなりうるという知見を得ることができた。日中双方の研究者間の相互交流や現地の調査協力が極めて順調に進んだために、当初研究計画は、平成23年度中には「貧困脱出と環境再生をめぐる調和的発展」という点で大きな研究成果を得ることができた。また、農村地域そのものにおける都市化の進展という現象が今後の中国農村社会の鍵となるのではないか、という問題が浮かび上がってきたので、河北省と比較する意味で、農村地域の内部で進展する都市化という事態を典型的に示しているといわれている山東省において農村調査を実施した。
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Research Products
(1 results)