2009 Fiscal Year Annual Research Report
海外BRICs新移民に関わる国際比較調査研究 -米、英、豪、日本を対象として-
Project/Area Number |
21402033
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
陳 立行 Nihon Fukushi University, 健康科学部, 教授 (60278314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ANANDA Kumara 鈴鹿国際大学, 国際人間科学部, 教授 (00271396)
永野 武 松山大学, 人文学部, 准教授 (50268736)
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Keywords | 移民政策 / 多民族国家 / BRICs移民 / 国際社会学 / 国際比較研究 / 国際移民研究 |
Research Abstract |
本研究はBRICsの新移民に着目して、彼らが海外社会での適応と統合のプロセスを明らかにする上で、多民族国家のあり方、また、個々の移民の身に着けたイノベーションを出身国ヘフィードバックし、BRICsと世界との政治的、経済の協働に対する影響を究明することが目的である。また、本研究では比較研究を通じて各々の多民族国家内部の社会構造と文化構造の解明が多民族の共生社会の構築に抱える様々な問題の解決に努め、グローバル化時代における多民族国家のあり方についての理論的展開を模索する。 本年度は主にインターネットを通じて、各国の研究協力者との協働を行い、LSE(London School of Economics)で研究ネットワークを確実に稼動し始めた。イギリス、オーストラリアにおけるBRICs移民に関わる移民政策のレビューと基本データ収集を行った。4人の若手研究協力者はそれぞれ中国、ブラジル、インド、ロシアの移民についてworking paperを作成し、2010年1月、LESの本プロジェクト研究集会で発表した。日本の研究チームは現地調査と研究集会を行い、理論的枠組み作りを行い、また日本にいる中国とブラジル移民についての研究蓄積を整理し、積極的に出版に向かって進めた(研究業績を参照)。 次年度、今年の研究成果を踏まえ、国際ワークショップを通じて、理論的枠組みに対して各国の研究協力者と深く議論するうえで比較研究の共通分析変数と個々の国の独特分析変数を確定する。日、米、英、豪でアンケート調査と聞き取り調査を実施する。
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Research Products
(3 results)