2011 Fiscal Year Annual Research Report
擬似逆行列補題を用いた適応型ブラインド信号分離技術の開発とMIMO通信への応用
Project/Area Number |
21500088
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Research Institution | Yonago National College of Technology |
Principal Investigator |
河野 清尊 独立行政法人 国立高等専門学校機構 米子工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (90225376)
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Keywords | 計算機システム / ネットワーク / モバイルネットワーク技術 / ブラインド信号分離 / MIMO通信 |
Research Abstract |
本研究は,これまでの「ブラインド信号分離のための擬似逆行列補題とそれを用いた適応型超指数法」に関する理論的な研究成果をベースにして, (1)ブロックベースへの拡張による適応型超指数法の高速化 (2)DSPリアルタイムシミュレータを用いたMIMO通信実験システムの構築 (3)適応型超指数法の実環境(MIMO通信実験システム)への実装と評価および改良 を行うことにより,第5世代(G5)移動通信で採用されるであろうMIMO(Multi-Input Multi-Output)通信におけるブラインド信号分離技術の確立を目的とするものである. このうち,平成23年度は,平成22年度に行った適応型超指数法高速化の成果発表,および平成21年度に構築したDSPリアルタイムシミュレータを用いたMIMO通信の模擬実装実験と解析を行う「MIMO通信実験システム」をベースにして,このMIMO通信実験システム上に適応型超指数法の実装ならびに評価・改良を行った. (1)適応型超指数法のMIMO通信実験システムへの実装 平成22年度に引き続き,MIMO通信実験システム上において,適応型超指数法のアルゴリズムをSimulinkで記述して実行できるよう試みた.特に,前年度からの課題であった復元分離行列の推定と観測信号からの原信号の復元分離の切り替え方法およびSimulinkの標準Blocksetにない機能の実現について,その解決に向けて取り組んだ. (2)MIMO通信実験システムに実装した適応型超指数法の評価および改良 MIMO通信実験システムに実装した適応型超指数法の評価と改良を行う予定であったが,問題点の抽出にとどまり改良までは至らなかった.
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