2010 Fiscal Year Annual Research Report
画像理解の手法による3次元臓器の標準モデル生成とその診断支援への応用
Project/Area Number |
21500158
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
井宮 淳 千葉大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (10176505)
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Keywords | 画像理解 / モーフィング / 標準形状 / パターン認識 / 形状処理 |
Research Abstract |
離散データは標本化されているために解像度以下のデータ欠損としての穴や、突起が計測されない。これらの不完全データを、位相幾何学的に正しい形状に修正をすることは、均質で間違いの無い3次元画像を生成する上で重要な技術である。そこで、離散データから計算される物体の離散多面体表現を基に、情報統合によって生じる幾何学的欠損や幾何学的余剰を自動的に判定し修正する技術を開発する。欠損や余剰を自動的に判定する機能として、幾何学的に正しい局所形状の組合せ構造を解明し、その組合せとして、曲面の記述や生成を整数値の計算だけで高精度に実現する手法を構築する。そこで、21年度におこなった基礎的研究を受けて、以下の2点に付いて研究を進めた。 1.形状を電子的に変形する技術はモーフィングと呼ばれ、変形後の形状に元の形状曲面上のパターンを貼り付ける技術はモザイクと呼ばれる。この二つの技術は、現在では商業映画の編集などに利用されており、芸術支援としては完成された技術である。しかし、確率構造を持つデータである臓器を規格化臓器に変換するためには、新たに、臓器表面の局所的な動きを記述するテンソル量に対するモーフィングとモザイク技術を開発した。 2.臓器表面の局所構造を、MRI再構成画像列から高精度計算する手法を開発する必要がある。画像列の中の局所運動を抽出する手法として画像理解の中で開発されたオプティカルフローの手法はそのままでは、3次元非剛体の再構成画像列に適用することはできない。そこで、新たに、非剛体拘束条件を考慮した、非接触3次元局所構造計算法を開発した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
Koji Kashu, Yusuke Kameda, Masaki Narita, Atsushi Imiya, Tomoya Sakai
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Journal Title
Lecture Notes in Computer Sciences
Volume: 6204
Pages: 48-59
Peer Reviewed
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