2010 Fiscal Year Annual Research Report
情報探索行動モデルに従う信頼性と利便性を備えた次世代Webパスファインダーの構築
Project/Area Number |
21500238
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
中島 誠 大分大学, 工学部, 准教授 (00253774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 哲郎 大分大学, 工学部, 教授 (30029558)
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Keywords | パスファインダー作成支援 / アクティブラーニング / 図書館サービス / ユーザインタフェース / ソーシャルネットワークシステム |
Research Abstract |
パスファインダー作成支援システムのプロトタイプシステムの構築を行った。 1.初学者を対象にパスファインダーの作成を支援する目的で,Web上のオーソライズされた既存パスファインダーおよび図書館でのレファレンス事例をあつめたデータベースから,情報探索を案内するための書誌情報をトピックに合わせて抽出する方法を精選し実現した。また,抽出した書誌情報のうち,当該研究機関の附属図書館に所蔵される書籍・論文の情報を選定できるようにした。 2.1の方法において,特定のトピックに関連する情報が収集できない場合に備えて,関連するキーワードをWeb上から抽出する方法を実現した。昨年度までの,オンライン辞書を利用する仕組みに加えて,ソーシャルネットワークシステムからトピックに関連したキーワードを抽出する方法を実現し,評価を行った。当該研究機関の附属図書館からの情報収集と合わせて,パスファインダー作成時の情報収集に係る負担を低く抑える効果を有する。 3.1および2の仕組みで収集した情報を,パスファインダー作成者に提示して,作成を支援するためのユーザインタフェースのデザインを行い,システムのプロトタイプを構築した。合わせて,予備実験を行い,収集した情報の有効性を確かめた。 次年度からは,上記の成果をもとに,複数の情報源から収集した情報の融合と,パスファインダー作成のための効果的な提示方法を勘案しインタフェースデザインの改良を行う。また,図書館におけるアクティブラーニング支援の一環として,パスファインダーを利用する立場の大学生にも作成したプロトタイプを利用してもらいながら,ユーザスタディを実施し,結果を研究成果として公表する予定である。
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