2010 Fiscal Year Annual Research Report
長崎原爆被害記録フィルムのデジタル化と被爆の実相を「社会的記憶」にするための研究
Project/Area Number |
21500254
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
大矢 正人 長崎総合科学大学, 工学部, 名誉教授 (60086410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝野 由和 長崎総合科学大学, 共通教育センター, 准教授 (20235592)
木永 勝也 長崎総合科学大学, 共通教育センター, 准教授 (80221919)
小川 保博 長崎総合科学大学, 共通教育センター, 准教授 (40169199)
横手 一彦 長崎総合科学大学, 共通教育センター, 教授 (60240199)
木村 博 長崎総合科学大学, 環境・建築学部, 教授 (20341555)
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Keywords | 情報図書館学 / コンテンツ・アーカイブ / 長崎原爆被害 / 社会的記億 |
Research Abstract |
1.米国戦略爆撃調査団が撮影した長崎原爆被害記録映像についての資料調査 平成21年度作成のデジタル化した記録映像をもとに、パソコンを使った映像分析により、各シーンの撮影日時・場所および撮影スタッフの特定を行った。撮影地点、撮影対象物のより詳しい特定は米国国立公文書館から入手したデジタル・アーカイブ資料をもとに、現在分析作業を進めている。映像を見ながら現地調査を行うため、携帯端末を活用する準備を進めた・被爆者の聞き取り調査は、行えなかったが、特定作業の完了後行いたいと考える。「平和博物館を創る会」(東京)を訪問し、長崎原爆資料館で保管していない米国戦略調査団が撮影した長崎原爆被害記録映像(16mmフィルム)の存在を確認し、デジタル化についての意見交換を行った。 2.米国戦略爆撃調査団の記録映像と日本映画社(当時)の記録映像『広島・長崎における原子爆弾の影響』の比較研究 長崎原爆資料館で相原秀二企画展が開催された。その機会を活用して日本映画社の映画製作に参加した相原氏の資料(広島原爆資料館所蔵の長崎分)の調査研究を行った。撮影状況等を記録した日誌により、撮影開始から映画完成に至るまでの経緯を詳細に調べることができた。米国戦略爆撃調査団の撮影隊との関係を示す資料の存在も確認した。相原氏の資料(長崎原爆資料館所蔵分)についての調査研究を開始した。 3.長崎原爆被害の記録映像についての映像解説書作成に向けての準備作業 長崎平和文化研究所の会議で解説書の内容・分担を決めるとともに、関係資料の収集を行った。
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