2011 Fiscal Year Annual Research Report
浸透圧性脱髄モデルにおける脱髄修復機構の分子病態的解析
Project/Area Number |
21500349
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
椙村 益久 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50456670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大磯 ユタカ 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40203707)
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Keywords | グリア細胞 / レーザーマイクロダイセクション / 脱髄 |
Research Abstract |
1.病理解析装置連動型レーザーマイクロダイセクションシステムを用いた目的の細胞の採取とDNAマイクロアレイ解析脱髄早期・後期と経時的に、かつ脱髄部・非脱髄部という領域別に分けて、病理学的に解析・分別されたミクログリアをレーザーマイクロダイセクションシステムを用いて採取した。また我々は、本研究の成果としてミノサイクリンがミクログリア活性化を抑制して脱髄の発症・進展を防止することを発見したため(22年度Journal of the American Society of Nephrologyに発表)、脱髄病変部のミノサイクリン投与群および非投与群のそれぞれからもミクログリアを採取した。レーザーマイクロダイセクションで採取されるミクログリアから抽出されるRNAは極めて少量であるためAgilent 2100 Bioanalyzerを用いてRNAQCチェックを行ったのち、cDNAを合成・精製し、In vitrot ranscriptionとT7RNA増幅、ビオチンラベルを行い、cRNAを精製したサンプルをアレイ上でハイブリダイゼーションを行った後、マイクロアレイスキャナーを用いて遺伝子発現プロフィール解析を行った。 2.データマイニング クラスタリング、パスウェイ解析の結果、脱髄の病態で過去報告されていない分子、およびパスウェイを見いだした。 3.蛋白発現解析 2.で同定された分子の蛋白発現をウェスタンブロッティング法、および共焦点レーザー顕微鏡を用いた免疫組織細胞化学法よって解析し、脱髄動物モデルのin vivo系において、我々が同定した蛋白の発現の亢進、パスウェイの活性化が病態に関与する可能性を見出した。 4.ミクログリア初代培養系での分子学的機序の検討 薬理学的、または遺伝子導入やRNA干渉による発現抑制などの分子生物学的手法を用い、ミクログリアのフェノタイプ、さらに脱髄への関与を評価した。
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[Journal Article] Poly(A) Tail Length of Neurohypophysial Hormones Is Shortened Under Endoplasmic Reticulum Stress2011
Author(s)
Morishita Y, Arima H, Hiroi M, Hayashi M, Hagiwara D, Asai N, Ozaki N, Sugimura Y, Nagasaki H, Shiota A, Takahashi M, Oiso Y
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Journal Title
Endocrinology
Volume: 152
Pages: 4846-4855
Peer Reviewed
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