2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500373
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金田 誠 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (30214480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 章道 畿央大学, 健康科学部, 教授 (00051491)
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Keywords | マウス / ATP |
Research Abstract |
生後13日、生後19日、生後5週令マウスの網膜薄切切片標本を作製し、蛍光顕微鏡上でGFPシグナルを元に同定したコリン作動性アマクリン細胞にパッチクランプ法を適用し、ATPに対する応答を記録した。ON型コリン作動性アマクリン細胞ではいずれの日令でも大きなATP応答が観察されなかった。一方OFF型リン作動性アマクリン細胞では生後19日までは大きなATP応答が観察されなかったが、生後5週令になると大きなATP応答が観察された。マウスは生後13日頃に開眼することから、OFF型コリン作動性アマクリン細胞特異的なP2X2型プリン受容体の発達は開眼後に起こることが明らかとなった。一方網膜のGABA受容体、グリシン受容体、グルタミン酸受容体等は開眼前にその生後発達が終了しているが、なぜ開眼後にP2X2型プリン受容体の発達が見られるのかについては現在のところ不明である。そこで生後発達に伴う網膜内P2X2型プリン受容体の発達が、生後の飼育環境によってその発達パターンが異なるかどうかについて検討を加えた。マウスを24時間の暗所または24時間の明所で生後8週まで継続的に飼育し、通常の明暗サイクルで飼育したマウスのP2X2型プリン受容体の生後発達パターンと、恒常的に明所または暗所で飼育したマウスの生後発達パターンの相違を免疫組織化学的に比較した。その結果P2X2型プリン受容体の生後発達パターンは幼弱期の明暗サイクルによる影響は受けないものであることが明らかとなった。このことからP2X2型プリン受容体の生後発達パターンは、遺伝子レベルでプログラムされているものであると考えられた。
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[Journal Article] Deletions of SCN1A 5' genomic region with promoter activity in Dravet syndrome.2010
Author(s)
Nakayama, T., Ogiwara I., Ito K., Kaneda M., Mazaki E., Osaka H., Ohtani H., Inoue Y., Fujiwara T., Uematsu M., Haginoya K., Tsuchiya S., Yamakawa K.
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Journal Title
Hum.Mutat.
Volume: 31
Pages: 820-829
Peer Reviewed
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