2010 Fiscal Year Annual Research Report
診断/制御と分取デバイスとしての細胞マイクロアレイの開発
Project/Area Number |
21500457
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
白石 浩平 近畿大学, 工学部, 教授 (10196602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 康枝 近畿大学, 工学部, 教授 (00166737)
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Keywords | 細胞アレイ / 刺激応答性材料 / 医用デバイス / 生体適合性材料 |
Research Abstract |
個細胞レベルの機能診断と特定の細胞を選択的に回収可能な新規な細胞アレイの開発を行った 1. 平成21年度の成果を踏まえて,個細胞の固定化をさらに容易にし,光を透すため細胞観察が可能となる凹型ガラススポットをもつ細胞アレイに改良した.ピッチサイズ100~150μmで,スポット径30~50μmで,HeLa細胞やHL60細胞を固定化した 2. 細胞診断のため,抗体染色法でHL60生細胞を標識して診断光学データ検出をCCD画像光検出や光電子増倍管を用いて検出した 3. 細胞アレイにて選択的に不用な細胞を除く技術として,固定化HL60にNd-YAG (532nm)パルスレーザーを照射して,細胞毎に細胞死を誘導することが可能となった.また,連続的に診断・光照射する装置および関連ソフトウエアを開発した 4. 目的細胞にあわせて細胞を回収するオーダーメードな細胞アレイ修飾素材とするため,回収をガラス面および金面に細胞の接着・剥離相となる温度応答性ポリマー(PNiPAAm)あるいは細胞非接着相となるリン脂質類似ポリマーを固定化する表面性状を精密化する新法を開発した.すなわち,それぞれの表面のみに反応する素材を用いて重合開始種を用いた表面開始重合によって高密度ポリマーブラシの固定化が可能となった.PNiPAAm固定化ガラス表面に37℃の培養温度で接着したHL60細胞は,25℃に培養温度を低下させると85~95%の接着HL60細胞が剥離した 5. 有用細胞の回収のための細胞選択的固定化技術を深化させた.すなわち,細胞膜表面の特異的抗原の認識により,抗原特異的に個細胞を接着させる素材すなわち,抗原に対する抗体を固定化するスクシンイミド反応部位をもつPMPC重合体を用いて,マウスiPS細胞あるいはHL60細胞を選択的に固定化する技術を開発した
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Research Products
(6 results)