2011 Fiscal Year Annual Research Report
壮年期・老年期におけるボディーイメージと運動行動の関連性
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21500556
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
遠藤 俊郎 大東文化大学, スポーツ・健康科学部, 教授 (20135106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 勝弘 山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (30313779)
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Keywords | 壮年期 / 老年期 / ボディイメージ / シルエット図体型評価 / 社会的体格不安 / 身体満足度 / 運動習慣 |
Research Abstract |
2009年度より継続的な調査を行い、研究最終年度となる2011年度の本調査では、インフォームド・コンセントが得られた在宅中高年者男性(35名,71.2±5.6歳),女性(83名,70.2±5.3歳),計118名を対象に,ボディイメージスケール(身体満足度、肥満ストレス度)、シルエット図による体型評価等により、保持されるボディイメージの実態を明らかにすること。また,生理学的指標(骨密度,身体的特性(身長,体重,体脂肪率),体力(握力,椅子立ち上がり),生活習慣)と心理学的指標(社会的体格不安)についても調査を実施し,ボディイメージとの連関を分析することによって,最終的にはボディイメージと運動行動実践との関連性を検討することを目的とした.その結果,以下のような知見を得た。 1、シルエット図による認知的体型評価の結果から,現在の体型に関して、男性の方が女性よりも自身の体型を太目に認知している傾向が伺えた。 2、女性は男性と比較し,社会的体格不安得点は有意に高く,身体満足度得点・肥満ストレス度得点に関しては有意に低いことから,女性は男性に比べ、自身の体型を他者に見られていることに不安感を抱き、自身の身体に満足感を抱いていない傾向にある。 3、自身の身体に理想を抱いている人ほど、自身の体型に満足せず運動を定期的に行っている傾向がみられた。また、理想を抱いている人は、現状と異なる体型を標榜してはいるが、それは必ずしも肥満に対してのコンプレックスに限定されるものではない、ということも明らかとなった。
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Research Products
(6 results)