2009 Fiscal Year Annual Research Report
動的立位バランスの評価と機能向上プログラムの構成:COPに着目して
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21500597
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
渡部 和彦 Hiroshima University, 教育学研究科, 名誉教授 (20057699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 良昌 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (00397978)
王 芸 岩国短期大学, 幼児教育科, 講師 (80457275)
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Keywords | 動的姿勢 / バランス / 評価 / 安全 / 指導プログラム / 高齢者 |
Research Abstract |
今年度は、東広島市内の高齢者施設(ケアハウス)の協力により体力・運動機能に関する測定調査を行うことができた。また、東広島市および(財)東広島市教育文化振興事業団の協力により、市内の4つの町における中・高齢者の体力・運動機能に関する基礎的資料を得ることができた。測定場所は、地域の福祉センターなどで行うことができた。あわせて、健康運動に関する理論(講義)および実技指導も行った(運動プログラム内容の参考とするため実技指導を行った)。 体力および運動機能に関する測定項目に関しては、以下の内容について行った。 実験室的な測定は次のような体制で実験を行う。 ・歩行動作の撮影(10m歩行:ピッチ、ストライド)及び動作解析 ・フットスキャンによる歩行運動中の足圧分析、圧力中心の分析 実験室的測定と合わせて、フィールドテストとして次の調査項目について行った。 (1)リーチテスト、(2)開・閉眼片足立ちテスト、(3)柔軟性テスト、(4)10m歩行テスト、(5)障害物条件での歩行テスト、(6)TUGT(Timed up and go test) これらの結果から、動的立位バランスおよび歩行機能とリーチテスト、COPの前後最大移動幅、10m歩行(障害物含む)、TUGTの評価、ビデオでの動作観察資料をもとに、相互の関係について検討することができた。基礎資料についての総合的な評価をもとに、個々人の運動機能レベルを評価する試みを行うための見通しができた。なお、運動プログラムに関しては、基礎的体力・運動機能レベルに対応したプログラムを作成し、実験への参加者に対してどの程度そのプログラムが実践可能かについても検討することができた。
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[Journal Article]2010
Author(s)
渡部和彦:田口, 矢部, 伊坂編
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Journal Title
スポーツサイエンス入門(第13章)、冬季スポーツの生理(丸善株式会社)
Pages: 146-158
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