2009 Fiscal Year Annual Research Report
身体活動(運動・生活活動)がメタボリックシンドロームに及ぼす影響の研究
Project/Area Number |
21500648
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
平井 一芳 University of Fukui, 医学部, 助教 (90345679)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下 幸則 福井大学, 医学部, 教授 (70135680)
佐藤 一博 福井大学, 医学部, 准教授 (40262620)
梅村 朋弘 福井大学, 医学部, 助教 (10401960)
田村 太朗 福井大学, 医学部, 助教 (90509291)
|
Keywords | 社会医学 / 健康科学 / ヘルスプロモーション / 運動疫学 / metabolic syndrome |
Research Abstract |
本研究は、大学医学部附属病院の教職員40歳以上60歳未満(男性:234名、女性:326名)を対象に、任意に行う運動だけではなく労働などを含む日常の身体活動(生活活動)がMetabolic Syndrome(以下、MS)に及ぼす影響について追跡調査し、検証することである。 当該年度の内容:横断的研究 【方法・解析】ベースライン時の予測因子(身体活動)および結果因子(MS診断基準の検査値や生活習慣因子)における探索的分析として所属(職種3群:事務職、医療職、教職)とMS有無についてχ2検定および下記(1)、(2)のMS関連因子について一元配置分散分析を行った(p<0.05)。 (1)MS診断基準の検査値:BMI,腹囲、血圧、血糖、血中脂質 (2)生活習慣因子:体重増加、食事(早食、遅い夕食、朝食抜、間食)、喫煙、飲酒、身体活動(運動、生活活動)※ ※活動量計(オムロンコーリン(株)社製Active Style Pro HJA-350IT)を用いて1週間の身体活動量を測定し「身体活動に関する調査票」から算出した身体活動量と比較した。本年度はプレテスト(9名:男性6名、女性3名)を行い、その結果、正しく装着した場合は概ね「身体活動に関する調査票」と一致していた。 【結果・考察】所属(職種3群)とMSでは男女とも有意差は見られなかったが、生活活動量では事務職より教職、医療職の方が有意に多かった。男性の血圧、血糖では教職より事務職の方が有意に高かった。女性の飲酒量では医療職は教職より有意に多く、食べる速度では事務職および教職よりも有意に速かった。 この結果から所属(職種3群)の環境における差異(生活活動量、勤務形態(夜勤や交替制))などの影響が推察され、横断調査でありながらMS対策の基礎資料となり得る。 今後、縦断的研究を進め各因子の経時変化をモニタリングしながら身体活動(生活活動)がMSに及ぼす影響を検証することは重要である。
|
Research Products
(2 results)