2009 Fiscal Year Annual Research Report
心肺機能・睡眠時体動頻度自動計測による熟睡度モニタの開発
Project/Area Number |
21500658
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
川原田 淳 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 教授 (80195164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉畑 博代 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (20280208)
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Keywords | 熟睡度モニタ / 健康自動計測 / 無意識計測 / 睡眠時体動頻度 / 布帛電極 |
Research Abstract |
本研究は、健康管理およびヘルスアロモーションを目的として、就寝時の熟睡度(睡眠の質の高さ)を把握するため、睡眠中の心肺機能とともに身体の動きや寝返り等による体動を自動でかつ長時間計測する熟睡度モニタの開発を目指している。本法は、導電性を有する布状電極(布帛電極)をベッド等のシーツとして用い、自然な眠りの状態における心電図や呼吸曲線の計測を行うと同時に、安眠の程度を睡眠中の寝返りや身体の動き(体動率)から定量化するものである。平成21年度は、睡眠中における体動率計測のための原理の提案、布帛電極の開発と改良について研究を行った。その具体的な成果としては、(1)導電性の繊維を用いて織った布帛による電極(布帛電極)を利用して、就寝中の心電図や呼吸曲線等の心肺機能を無意識モニタする装置であるベッド心電計の試作を行った。(2)睡眠時において大きな身体の動きや寝返りを打つ等の体動を生じると身体が布帛電極から離れるため、心電図信号にアーチファクトを生じるが、これを体動に起因した信号として抽出し、単位時間当たりの回数をカウントすることにより体動率の測定を行った。(3)体動率の測定に対して適した布帛電極の形状と配置等の条件について検討するとともに、同一のセンサにより多くの情報が得られることが望ましいので、心電図と体動率の同時測定が可能な電極の大きさ、形状、配置等の最適条件を探った。以上の成果に基づき、次年度は自動計測システムの開発、試作システムの性能評価等に重点をおいた熟睡度自動計測システムの開発に着手する予定である。
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[Journal Article]2009
Author(s)
川原田淳
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Journal Title
ヒューマンインタフェースのための計測と制御(監修:山口昌樹)(シーエムシー出版)
Pages: 270-281